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1000年以上の歴史を持つ祇園祭!その楽しみ方とは?

1年を通じて祭りや伝統行事の多い京都。その中でも「京都三大祭」のひとつに数えられ、街や人を熱狂させる祭りが祇園祭です。今回は、180万人を超える人が訪れる祇園祭の起源や歴史、楽しみ方のポイントについてご紹介します。

始まりは死者を弔うため?

祇園祭は9世紀末、平安時代に行われた死者や神様の怒りを鎮めるための祭り「御霊会」がその始まりだといわれています。863年、京都では疫病が街中で大流行し、大勢の人の命を奪いました。また翌年には富士山の噴火など自然災害にも見舞われてしまいます。社会に広がった不安を解消するため、疫神の怒りの鎮静と死者の魂を弔う目的で卜部日良麿は当時の国の数であった66本の鉾を立て、また神輿(みこし)を奉納し御霊会を行いました。この御霊会が後に「祇園御霊会」と呼ばれるようになり、現代の祇園祭へと受け継がれていったのです。初めは疫病が流行した年だけ行われていましたが、10世紀の末ごろには毎年開催されるようになり、1,000年を超える歴史を持つ祭りへと変化していきました。

1カ月続くビッグイベント!

祇園祭は毎年7月1日から31日の1カ月間にわたって開催されます。祭りのメインとなるのは巨大な山鉾巡行で、全部で33基あります。祭りは「前祭」と「後祭」に分けられており、前祭では23基が、後祭で残りの10基の山鉾が街を巡行します。それぞれ組み立てや曳き初めも見ることができるので、1カ月を通してみどころが満載です。前祭と後祭で引かれる山鉾はそれぞれ異なり、また巡行するルートも違います。また山鉾のほかにも八坂神社での舞楽や神楽の奉納が見られたり、町屋で家宝が公開されたりと街のいたるところで祭りを盛り上げるイベントが行われています。何を目当てに祭りに行くのかを決めておくことで、スムーズに祭り見物ができるのではないでしょうか。

町衆の熱意によって復興した山鉾

祇園祭のメインである山鉾の始まりは卜部日良麿によって立てられた鉾ですが、近年のような形になったのは室町時代以降といわれています。初めは鎮魂のために行われていた祇園祭ですが、このころになると町衆の楽しみのためのお祭りに変化してきています。祭りを盛り上げるために鉾もより大きく、華麗なものに変わっていったのです。京都の街は幾度となく戦いや火事によってダメージを受け、祇園祭も何度も中断されました。しかしその度に町衆が立ち上がり、長い時間をかけて復興を遂げ、祇園祭を再開させてきました。山鉾を立てることはいわば復興のシンボルであり、町衆にとっては希望の光にも見えたかもしれません。ちなみに初めは58基の山鉾があったようですが、度重なる戦火や火災によって失われ、現代では33基の山鉾が巡行しています。

家族で祇園祭を楽しむ!

1カ月もイベントが続く祇園祭ですが、家族で行くなら迫力ある山鉾巡行をメインに楽しんでみてはいかがでしょうか。33基の山鉾は色とりどりで個性がありますので、自分好みの山鉾を探すだけでも楽しいのではないでしょうか。巡行中は歩行者天国も作られるので、安心して見学に集中することができます。また、有料ですが観覧席も設置されます。家族でのんびり祭りを堪能したいなら、観覧席のチケットを探してみてください。家族で行く際の注意点としては、夏の京都は非常に暑いです。帽子や日焼け止めなど熱中症対策は万全にした方がいいでしょう。また人が非常に多いので、ベビーカーでの移動はしづらいかもしれません。

彼氏・彼女といくなら…

デートで祇園祭に行くなら、ロマンチックな雰囲気が楽しめる「宵々山」「宵山」がおすすめです。夜に行われるイベントで、山鉾の提灯に光が灯されて祇園囃子が奏でられます。赤やオレンジ、黄色の光が京都の街を彩り、人々の熱気の中に神秘的なムードを作り出してくれます。屋台も多く出ますので、祭り気分を目一杯堪能できるでしょう。浴衣の着付けサービスを提供しているお店もあり、2人にとって特別な時間を演出してくれます。

自分流の楽しみ方を見つけよう

祇園祭は1カ月にわたって行われ、楽しめるポイントがあちこちにあります。その中でも特に注目なのが豪華な山鉾の巡行です。33基もの山鉾が人々に曳かれて街を行くようすは圧巻で、見る人の目を楽しませてくれるはずです。ほかにも楽しみ方はいろいろありますので、自分なりの旅のプランを考えてみてはいかがでしょうか。