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2017年12月閉園!?スペースワールドの魅力

多くのテーマパークにはそれぞれ売りとなるアピールポイントがあります。ここでご紹介するスペースワールドは「スペース」の名にあらわれているとおり、宇宙をテーマとしたテーマパーク施設です。スペースワールドは惜しまれながら2017年12月に閉園してしまいます。最後の思い出作りのために、家族または友人、恋人と出かけてみてはいかがでしょうか?

テーマは「宇宙」!スペースワールドってどんなところ?

1990年4月22日の開業以来、「スペワ」という愛称でも親しまれてきた、福岡県北九州市八幡東区にあるスペースワールド(SPACE WORLD)。スペースワールドは、約27年にわたって多くの人々を魅了してきたテーマパークです。代表的なアトラクションとしては、世界でもトップクラスのスクリーンで宇宙から地球を撮影した映像を映し出すギャラクシーシアターや3D立体映像で宇宙の様子をリアルに再現した新感覚 3Dプラネタリウムなどが挙げられます。スペースワールドのキャラクターは、松下進氏のデザインしたラッキー・ラビット、ヴィッキー・ラビットなどで、定期的にキャラクターショーが開催されています。

スペースワールドの歴史を振り返ろう!

スペースワールドを運営している株式会社ジャパンパーク&リゾートが設立されたのは、営業を開始する約1年半前の1988年7月11日のことです。スペースワールドの敷地(24万平方メートル)はもともと八幡製鐵所の遊休地でユニバーサル・スタジオが日本に進出する際の候補地の1つとして挙げられていました。しかし結局ユニバーサル・スタジオが大阪に建てられることになったため、スペースワールドが設立された経緯があります。1998年には国内で初めてテーマパーク内で成人式が開催されるようになり(2013年まで成人式開催)、1999年7月2日にはJR鹿児島本線に遊園地の名をとった「スペースワールド駅」が営業を開始しました。この駅名は公募によって最多数を得たことからつけられており、どれだけスペースワールドが人々の心に浸透していたのかがわかります。

子どもはもちろん、大人も楽しめる!スペースワールドの魅力

キャッチフレーズは「思い出を宇宙から」で、宇宙好きの子どもや大人はもちろん、テーマパークでの体験をとおして宇宙に興味を持てるようにさまざまな工夫がなされています。また、国内最大の屋内砂場でカピバラへのえさやり体験ができる「カピバランド」や巨大なトランポリンで自由に飛び跳ねられる「ふわふわエッグ」など子どもが自由に楽しめるアトラクションも数多くあります。このため、子どもへの宇宙への興味関心を呼び寄せたい方に特にオススメのスポットといえるでしょう。一方、むきだし状態で最高のスリルを味わえることを売りにした「タイタンMAX」や発車後約2.5秒で最高時速約130kmに到達し最頂部約65mまで上昇する「ザターン」など、絶叫系の乗り物も多いので、大人同士で行っても楽しめるでしょう。

「寂しい」と嘆く声も!閉園の真相とは一体なに?

スペースワールドは残念ながら、2017年12月末日をもって、その約27年間の歴史に幕を下ろします。2005年5月に債務整理の一種である民事再生手続きを開始したことから経営悪化が閉園の理由であると分析する人もいます。これに関し運営会社は「経営難が理由ではない」と説明しており、実際、2016年3月に過去最高となる利益をあげていることから、経営難が理由ではないとする見方も有力です。関係者は、「敷地の保有者である新日鉄住金と賃貸借契約更新の交渉がまとまらなかった」と説明しています(日本経済新聞「スペースワールド17年末閉園『経営難が理由でない』」2016年12月16日)。そのほか、魚5,000匹を氷漬けにしたスケートリンクが不評を買ってしまったことが閉園の原因であるとみる意見もあります。ユニークな経営方針があったからこそ民事再生手続きの危機を乗り越えられたものの、最終的にはそのユニークさが仇となってしまったのかもしれません。

スペースワールドで最後の思い出を

約27年にもわたって多くの人々を魅了し続けてきたスペースワールド。子どものころに行ったことのある方や噂・評判を耳にした方もいらっしゃるのではないでしょうか?スペースワールドは、2014年に「カピバランド」をオープンさせ、2015年に「タイタンV」を「タイタンMAX」としてリニューアルオープンさせました。昔行ったことのある方でも閉園前のこの時期にもう一度足を運んでみると、何か新しい魅力を発見できるでしょう。