飛行機で安全な座席の条件とは?
2018.01.11

国内旅行で航空券を予約するときには、「窓から景色を見たい」「移動しやすい」など、選びたい座席の要望があるでしょう。そのような旅行の快適さ以外にも、安全性の高い座席があるのなら、やはり選択したいと考えるのではないでしょうか。飛行機には限りませんが、交通機関を利用して旅行する以上、事故などのトラブルの可能性はゼロではありません。飛行機で安全な座席とはどのようなものでしょうか。

☆一般的には後方の座席とされる

飛行機の座席は、一般的には前方よりも後方座席のほうが安全性は高いとされています。機体の前方や胴体部分が、不時着などの不慮の事態の際に衝撃を先に受けやすく、その分後方のダメージが低くなるからです。飛行機にはトラブルが起きたときの状況を記録するために、ブラックボックスが搭載されています。ブラックボックスには飛行記録を残すフライトレコーダーと、操縦席での音声データを記録するボイスレコーダーがあります。ボイスレコーダーにはパイロットの話した会話のデータが入っているので操縦席に置いてありそうに感じますが、これも飛行機の後部に設置されることが多いのです。ブラックボックスは壊れないように頑丈に作られていますが、さらに念を入れて安全な位置とされる後部に収められているのです。

☆火災の危険性と機体の頑丈さでは

飛行機の燃料は灯油です。灯油の中でも純度を非常に高めたものが使われ、そのため高度が高い場所で低温になっても凍結しないのです。旅客機は大きいので、飛行のときに使う灯油の量も相応に多いです。その大量に消費する灯油のタンクは、飛行機の主翼の中にあります。灯油はガソリンよりも引火しにくい性質を持ちますが、それでも近くに火気があれば危険です。そこで飛行機で火災によるトラブルが起きることを想定するなら、主翼の近くの席は危ないということになります。しかし主翼のあたりは、飛行機の中では特に構造的に丈夫に作られている部分でもあるのです。ですから引火さえしなければ、主翼の近くの座席はかえって安全だといえるかもしれません。

☆速やかな避難が何よりも大事

飛行機では内側の座席が安全で、窓側だと危険だという評価もあります。これは機体が受けた衝撃が窓側の席に伝わりやすいという意味もありますが、それだけではありません。通路に近い席のほうが、早く避難できるからです。たとえどんなに機体が危険な状態になっていても、速やかに脱出できれば乗客に危険はありません。そのため極端なことをいえば、安全性を重視するなら非常口の座席を選択するのもひとつのやり方なのです。しかし非常口座席に座った乗客は、非常口を利用することになったときにはキャビンアテンダントの手伝いをしなければなりません。そこで高齢者は座れないといった制限があり、避難のさまたげにならないように足元に荷物も置けません。非常口座席を選ぶのも良いですが、搭乗したら非常口の位置を確かめ、何かあったときにすぐ動けるように気持ちの準備をしておくだけでも、避難の際には役に立ちます。

☆万一の場合の準備と心構えさえあれば

飛行機の座席の安全性については、あるパターンについては有効でも、別のトラブルに関しては弱いといった面がどこの席でもあるものです。トラブルの種類はいくつもあり、実際に起こってみなければどのような状況になるかはわかりません。どの座席でも大切なことですが、あらかじめ安全のためのしおりやビデオで非常時の身の守り方を確認し、機内からの脱出が必要な場合には乗務員の指示に従って素早く行動するのが、何よりも重要です。飛行機はどんな場合でも、パイロットができるだけダメージが少なくなるように機体をコントロールしてくれます。ですから乗客は、もしものときの心構えさえ忘れなければ、どの座席を選んでもそれほど安全性に差はないのです。

☆座席を選んだだけで安心せずに

飛行機事故の確率は非常に低く、自動車や列車を利用するよりも確率的にははるかにトラブルに合いにくいものです。しかし万が一のための備えはどのような状況に対しても有効です。航空券を予約すれば、航空会社のホームページやチェックインときに座席指定ができるようになります。安全性の高い座席を選んだとしてもそれで終わりにせずに、飛行機に乗ったら面倒がらず、しおりなどで非常時の場合の身の守り方の手順や脱出方法をしっかり確認しておきましょう。そうすればどの位置の座席を選んでいても、安心して旅を楽しめることでしょう。

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