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不思議な魅力がたくさん詰まったインドの有名なパワースポットを3つご紹介!


インドの特徴を一言で挙げるなら「クセが強い」です。そのため、インドは旅行者にとって好き嫌いがはっきりと分かれる国で、好きになった人は何回でも行きたくなる不思議な魅力があります。そこで、不思議な魅力が詰まったインドを旅行するならぜひ押さえておきたいパワースポットを3つほど紹介します。

聖なるガンジスを前に物思いにふけってみては?

インドを旅するうえで、ぜひとも訪れて欲しいパワースポットがガンジス川です。ガンジス川は、インドでたくさんの人が信仰するヒンドゥー教の聖地のひとつです。なかでも、インド東部の都市であるバラナシは、ヒンドゥー教の生死をつかさどる土地として崇め奉られています。ガンジス川で沐浴をして身を清めるとすべての罪を洗い流してくれると考えられており、世界中から来る観光客だけでなく、インド全土からヒンドゥー教徒が巡礼に訪れる場所です。
また、ガンジス川に遺灰を流すと苦しみから解放されるといわれており、重病を患った一部のヒンドゥー教徒はそれを目的に訪れています。そのため、ガンジス川の河原には火葬場が設けられており、一般の人の前で実際に遺体の火葬をおこなっています。観光客でもこの光景は眺めることが許されている(写真撮影等は禁止)ので、この場所だけでしか感じられない雰囲気を経験して物思いにふけるのもよいでしょう。ただし、バラナシの治安は極端に悪くはありませんが、女性の一人旅などはトラブルに巻き込まれるケースもあります。海外旅行に慣れていない人はツアーで参加するほうが無難です。

恋愛のパワースポットを探している人はタージ・マハルへ

インドの首都であるニューデリーから電車でおよそ2時間の場所にあるアグラには、世界遺産として有名なタージ・マハルがあります。白く美しい大理石で建てられた豪華な建物は、思わず見とれてしまう美しさです。しかし、なぜこのような美しい建物が建設されたかを知ると、さらに観光が味わい深いものとなります。タージ・マハルには悲しい逸話があり、実はこの建物は当時のムガル帝国皇帝の王妃のお墓として建造されたものなのです。ムガル帝国の第5代皇帝ジャー・ジャー・ハンは王妃のムムターズ・マハルを心から愛していましたが、残念なことに王妃が36歳で亡くなります。
深く嘆き悲しんだ皇帝は、世界各地から職人や白い大理石を集めてタージ・マハルを建設し、自身のお墓をヤムナー川の対岸に黒い大理石を使用して建立する計画を立てました。また、ヤムナー川に橋を通してお墓同士をつなぐという計画も立てていましたが、計画に反対する自身の息子の手によって幽閉されてしまい、計画は未完のものとなってしまったのです。その後、タージ・マハルは恋愛に対してご利益があるパワースポットとして、特に恋人たちに人気の場所となっています。

エゴを捨てたい人におすすめの南インドのパワースポット

自分自身のエゴを押さえて理性的に生きていきたいという人におすすめなのが、南インドにあるアルナーチャラという山のパワースポットです。日本からはニューデリーで一度飛行機を乗り換えてチェンライへ移動し、そこから車でティルバンナマライという町までおよそ4時間程度で到着します。この町にあるアルナーチャラ山の麓には生涯を1枚の布切れだけで過ごしたと伝えられるラマナ・マハリシという聖人が祀られている道場があり、そこで瞑想体験を行うことが可能です。
また、アルナーチャラ山自体がヒンドゥー教の3大神のひとつで、現地では人気の高いシヴァ神そのものだと考えられています。そのため、山の周囲でお願いごとをしながら歩くと願いが叶うといわれているほか、山の頂上はインドでも屈指のパワースポットとして有名です。登山口から頂上までは1時間程度で到着し、パワーをチャージできるのはもちろん、街を一望できる眺めは素晴らしいものがあります。ただし、アルナーチャラはシヴァ神そのものと考えられているほど、現地の人たちにとっては神聖な山なので登山するときは土足厳禁です。当然人の手が入っている山ではないので、野生の猿や犬などに遭遇することもあるため、注意しながら登りましょう。

インドのパワースポットを巡って不思議な魅力を体感してみよう

インドは急速な経済発展を遂げているかたわらで、昔ながらのしきたりや街並みが現代でも色濃く残っている国です。いろいろな宗教や民族が融合しているため、信仰されているパワースポットの数が多いのも魅力だと言えます。そのため、インド旅行をするときは、パワースポットをプランに入れてみるといいですね。きっと不思議な魅力に取りつかれることでしょう。