eチケットとは、航空券の形態の1つで、Webサイトまたは電話による飛行機の座席予約情報を電子的に航空会社のシステム内に記録したものです。今回はeチケットとは何か、飛行機に乗る当日の使い方、流れをまとめました。
※最新の情報については、公共交通機関(各航空会社やJR)のWEBページ等でご確認くださいませ。
目次
1. eチケットとは?
2. eチケットお客様控えの扱い方
3. 搭乗当日の流れ(オンライン~搭乗口まで)
4. 飛行機の「当日割」って知ってる?2025年最新まとめ
5. Q&A|よくある質問
6. まとめ & 関連リンク
1. eチケットとは?
eチケットとは、航空券の形態のひとつで、インターネットや電話を通じて予約した座席情報を電子化し、航空会社のシステム内に登録する「チケットレス」サービスです。これは従来の紙の航空券に代わるもので、「eチケットお客様控え」が発行されることもありますが、これはあくまで控えであり正式な航空券ではありません。この控えには旅程や予約情報、2次元バーコードが記載されており、搭乗時や変更・払戻手続きの際に使用されます。
eチケットはこの10年間で急速に普及し、現在ではほぼすべての航空会社で標準的に利用されています。主なメリットとしては、紙の航空券を持ち歩く必要がないため紛失や盗難のリスクがなく、スマートフォンひとつで搭乗できるモバイル搭乗券にも対応しています。また、座席や便の変更がオンラインでスムーズに行えるのも利点です。
紙の航空券との違いとしては、紙チケットでは物理的に発券された航空券が必要ですが、eチケットではウェブサイトやアプリ上で確認できる情報や、お客様控えを印刷したものがその代替となります。そのため、より手軽かつ柔軟に旅行の手続きを進めることが可能です。
2. eチケットお客様控えの扱い方
eチケットお客様控えは、「旅程表」または「確認書」とも呼ばれ、航空券を予約した際に航空会社からメールで送付されるPDF形式の書類です。この控えには予約番号・搭乗者氏名・便名・搭乗日時・2次元バーコード(QRコード)など、搭乗に必要な情報が記載されています。
このお客様控えは、メールに記載されたURLから印刷することが可能で、空港の自動チェックイン機を利用する際などに使用されます。PDFファイルをスマートフォンに保存しておくか、必要に応じて印刷して持参することで、さまざまな場面に対応できます。
国内線ではスマートフォンの画面上でQRコードを提示するだけで搭乗可能な場合が多く、印刷しなくても特に問題はありません。航空会社のホームページや送付されたメールからQRコードを取得し、そのまま利用できます。
一方、海外旅行の場合には印刷を推奨します。とくに短期の観光や商用でビザなし入国をする際には、○日以内の復路便を持っている証明として、eチケットお客様控えの提示を求められることがあります。印刷して持参しておくことで、入国審査がスムーズに進むケースが多いため、安心です。
このように、eチケットお客様控えは搭乗手続き・予約変更・払戻・海外入国時の復路証明など、さまざまなシーンで利用される重要な書類です。スマホでの提示も印刷も対応可能なので、旅のスタイルに合わせて柔軟に準備しておきましょう。
3. 搭乗当日の流れ(オンライン~搭乗口まで)
3-1. オンラインチェックイン(出発24時間前~2時間前)
オンラインチェックインは、出発の24時間前から2時間前までの間に利用できる便利なサービスです。JAL、ANA、Peach、Jetstarなど、主要な国内航空会社で導入されています。利用者は各社の公式Webサイトやスマホのアプリから手続きを行い、座席指定やモバイル搭乗券の取得が可能です。
※航空会社によってオンラインチェックイン締め切り時間が異なります。
手続きが完了すると、スマートフォンの画面にQRコード付きのモバイル搭乗券を表示できるようになるため、当日の空港でのチェックインや搭乗がよりスムーズになります。紙のチケットを印刷する必要がないため、スマホひとつで完結する点も大きなメリットです。
3-2. 自動チェックイン機 or チェックインカウンター(5~10分)
空港に到着したら、自動チェックイン機またはチェックインカウンターで手続きを行います。
eチケットが未発券の場合は、有人カウンターで発券手続きを行う必要があります。なお、国内線の利用にパスポートは不要で、本人確認は予約時の氏名の照合のみで完了します。
スマホに表示した搭乗券のQRコードを提示すれば、チェックインもスムーズに済みます。
3-3. 手荷物預け(5~15分)
オンラインチェックインを済ませている場合は、空港に設置されている「SBD(自動手荷物預け機)」を利用することで、手荷物の預け入れが最短3分程度で完了します。搭乗券をかざし、荷物を機械に預けるだけで簡単に手続きが完了するため、混雑時でもスムーズに進められます。
一方、カウンターで手荷物を預ける場合は、係員による荷物タグの発行や重量の確認などがあるため、手続きに10~15分程度かかるのが一般的です。時間に余裕をもって空港に到着することをおすすめします。
3-4. 保安検査(10~20分)
保安検査は、搭乗手続きの中でも特に時間がかかる可能性があるステップで、通常は10〜20分程度を見込んでおくと安心です。
液体物や、金属物、ノートパソコンやタブレット端末などの電子機器は手荷物から取り出し、専用のトレーに置いて検査を受けるのがルールです。
特に朝夕のラッシュ時間帯は混雑が激しくなる傾向があるため注意が必要です。空港の混雑状況は、空港混雑予報アプリや航空会社・空港の公式SNSなどでリアルタイムに確認できるので、事前にチェックしておくとスムーズな行動につながります。
3-5. 搭乗口へ移動・搭乗(5~10分)
搭乗口には、出発時刻の10分前までに到着しておく必要があります。
空港内の電子掲示板やモバイルアプリで、搭乗予定の便のゲート番号を随時確認し、早めに移動しておきましょう。搭乗手続きは、優先搭乗、一般搭乗の順で行われます。
なお、最終的な搭乗締切は出発の15分前に設定されているため、それまでに搭乗口に到着していないと飛行機に乗れない可能性があります。時間に余裕を持って行動することが大切です。
4. 飛行機の「当日割」って知ってる?2025年最新まとめ
予期せぬ出張や急な帰省など、直前の予定変更にも柔軟に対応できるのが「当日割」の魅力です。搭乗の約1時間前まで購入可能なため、思い立ったその日に移動することも可能。時間に余裕がないときでも安心して利用できる、お得で便利なサービスについてご紹介します。
4-1. 当日割のメリット
「当日割」は、出発当日でも航空券をお得に購入できる割引サービスです。通常運賃より30~50%OFFという大幅な割引が魅力で、急な予定でも無駄な出費を抑えることができます。さらに、スマホから簡単に予約・決済ができるため、移動が必要になったその場で即座に手配可能。急な出張やスケジュールの変更があっても、柔軟に対応できます
4-2. 主要航空会社の当日割サービス例
各航空会社では、急な出張や予定変更にも対応できる「当日割」サービスを展開しており、それぞれに特徴があります。
■JAL「スカイメイト」「当日シニア割引」
WebサイトまたはJAL国内線カウンターにて搭乗日当日00:00から予約可能で、「スカイメイト」は満12歳以上25歳以下、「当日シニア割」は満65歳以上が対象です。当日予約が可能な運賃「フレックス」と比較すると35%~77%程度お得に購入できます。
■ANA「スマートU25(ユース25)」「スマートシニア空割」
Webサイト、ANA予約・案内センターあるいは国内線空港カウンター(自動チェックイン機含む)にて、搭乗日当日00:00~出発時刻の20分まで予約可能で、「スマート25(ユーズ25)」は満12歳以上25歳以下、「スマートシニア空割」は満65歳以上が対象となります。
■スカイマーク「シニアメイト1」
Webサイトや空港カウンターなどにて搭乗前日の朝7時から当日まで予約可能で、満60歳以上が対象となります。
5. Q&A|よくある質問
Q1.eチケット控えを印刷すべき?
A.国内線はスマホ画面でOK。海外渡航時のビザ要件なら印刷を推奨します。
Q2.当日割は早朝便でも購入できる?
A.販売開始時間は各社異なりますが、購入は出発20分前まで可能です。
Q3.オンラインチェックインできなかったら?
A.有人カウンターへ。混雑時は早めに空港に到着しておくのがよいでしょう。
6. まとめ & 関連リンク
この記事では、eチケットのご利用方法と「当日割」についてご案内いたしました。
初めてeチケットをご利用される方でも、使い方を理解していれば、搭乗手続きの際に慌てることなくスムーズに対応いただけます。
ご不明な点がございましたら、ぜひこの記事を参考にしてください。