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預ける?持ち込む?国際線での楽器の取り扱い

海外で楽器が必要なとき、どのように持っていけばよいのか迷う方もいるのではないでしょうか。楽器は複雑かつ繊細な造形であり千姿万態です。高価なものも多く、取扱いには慎重にしなければなりません。今回は、国際線での楽器の取り扱いをご紹介します。

国際線で楽器を預ける場合

楽器は、預けることができる範囲に含めた上で受託手荷物として預けることが可能です。無料で預けることができる手荷物はサイズや重量に限度があるので、それを超える場合は超過手荷物料金が適用されます。なお、コントラバスやチェロなどの大型楽器は飛行機の種類によっては預けることができません。例えばANAの場合、通常の手荷物は3辺の和が158cm以下という条件がありますが、楽器は203cm以下であれば超過手荷物料金は発生しません。

また、受託可能手荷物の最大サイズ制限は縦・横・高さ3辺の和が292cm以下ですが、飛行機の種類によっては292cm以内でも預けることができません。ボーイング787-9、787-8は250cm以下、エアバスA320は260cm以下、ボンバルディアDH8は180cm以下、ボンバルディア DHC8-Q200は160cm以下が目安です。ボンバルディア CRJ700は250cm以下、ボンバルディア CRJ700は210cm以下に加え、高さ65cm以下幅105cm以下が目安です。

あくまでも目安のため、楽器を持っていく場合にはあらかじめ航空会社へ確認しておきましょう。

国際線では楽器ケースのレンタルは不可

ANA、JAL共に国内線では楽器ケースのレンタルがありますが、どちらも国際線ではレンタルを行っていません。楽器を持っていく際には必ず自分でケースを用意しましょう。

国際線で楽器を持ち込む場合

楽器は機内へ持ち込むことができるサイズであれば無料で持ち込むことができます。

持ち込み可能な手荷物のルールはANA、JAL共に同じです。重量は10kg以下、サイズは、縦、横、高さ、3辺の和が115cm以下で、なおかつ、55cm×40cm×25cm以下の手荷物は無料で持ち込むことができます。持ち込める手荷物は1人1個です。

搭乗ゲートや機内で、機内へ持ち込む手荷物にはできないと判断された場合、その場で受託手荷物として預けることとなることがありますので、サイズや重量は事前に把握しておきましょう。

ANAの場合、機内へ持ち込むことができる手荷物のサイズを超える場合、座席を追加で購入する必要があります。座席追加料金を支払うことで手荷物を機内に持ち込むことが可能です。

航空会社によってサイズや重量の制限が異なるので、事前に確認しましょう。

さいごに

大切な楽器を海外へ持っていくことには多くの懸念があるでしょう。繊細な楽器は歪むことで音が変ってしまうこともあり、海外旅行での不安の種となっている方も多いのではないでしょうか。国際線では、楽器は持ち込むことも預けることも可能ですが制限があります。そのことを念頭に置き、わからないことはしっかりと航空会社に確認して懸念事項を解消しておきましょう。

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