独自データ
コロナ禍を経て旅行のスタイルが多様化する中、子連れ旅行はどのように変化しているのでしょうか。今回は圧倒的な利用数を誇る「予約数トップ40のメジャー路線」の中から、さらに「大人1名以上・子供1名以上」で構成される子連れ旅行に着目し、前年から利用が急増した路線にフォーカスして、家族旅行の最新トレンドを紐解きます。

FINDING 01
「東京(羽田) ⇔ 釧路」が前年比でトップに
釧路湿原など自然・動物とふれあう体験型の目的地が、子連れ家族を惹きつけている。
157%
FINDING 02
「仙台 ⇔ 大阪(伊丹)」が2位
東京を経由しない「東北⇔関西」のダイレクト移動が、子連れ旅行にも広がっている。
150%
FINDING 03
「旭川 ⇔ 東京(羽田)」が3位にランクイン
旭山動物園をはじめとする道内の観光資源が、羽田発着路線の子連れ利用を押し上げている。
143%

主なエリアの伸び率、2025年と2024年の比較

1
東京(羽田) ⇔ 釧路
157%
2
仙台 ⇔ 大阪(伊丹)
150%
3
旭川 ⇔ 東京(羽田)
143%
4
仙台 ⇔ 札幌(千歳)
138%
5
大分 ⇔ 東京(羽田)
131%
6
大阪(伊丹) ⇔ 東京(羽田)
126%

主要路線伸び率ベスト15

順位 路線 成長率(前年比)
1位 東京(羽田) ⇔ 釧路 157%
2位 仙台 ⇔ 大阪(伊丹) 150%
3位 旭川 ⇔ 東京(羽田) 143%
4位 仙台 ⇔ 札幌(千歳) 138%
5位 大分 ⇔ 東京(羽田) 131%
6位 大阪(伊丹) ⇔ 東京(羽田) 126%
7位 札幌(千歳) ⇔ 東京(羽田) 123%
8位 東京(羽田) ⇔ 熊本 120%
9位 東京(成田) ⇔ 福岡 120%
10位 名古屋(中部) ⇔ 那覇 116%
11位 福岡 ⇔ 那覇 111%
12位 名古屋(中部) ⇔ 札幌(千歳) 108%
13位 大阪(関西) ⇔ 那覇 107%
14位 東京(成田) ⇔ 那覇 105%
15位 東京(羽田) ⇔ 福岡 102%

エリア別考察

旭川・釧路が牽引――北海道の「体験型」観光地に子連れの目が向く

トップ15のうち、北海道関連路線は5路線(1位:釧路157%、3位:旭川143%、4位:仙台⇔札幌138%、7位:札幌⇔羽田123%、12位:名古屋⇔札幌108%)がランクインし、全エリア中最多となりました。中でも旭川⇔羽田、羽田⇔釧路のように「札幌以外」の道内路線が上位に入っている点が特徴的です。旭川は旭山動物園、釧路は釧路湿原と、子供と一緒に楽しめる自然・動物系の目的地が充実しており、単なる観光地から「体験型」の家族旅行先へとシフトしている可能性があります。

仙台発着路線の躍進――東北を起点に広がる子連れの地方間移動

トップ15のうち、仙台が絡む路線は2本(2位:仙台⇔大阪(伊丹)150%、4位:仙台⇔札幌(千歳)138%)がランクインしました。いずれも東京を経由しない直行路線であり、平均成長率は約144%と、トップ15全体の平均(約124%)を上回っています。東北から関西・北海道へと、子連れ家族が東京一極集中を経ずに移動する動きが広がりつつあることがうかがえます。特に仙台⇔大阪(伊丹)は、東北と関西を結ぶ数少ない直行路線であり、帰省や旅行の選択肢として家族層に浸透している可能性があります。

羽田発着と地方路線、伸びているのは羽田発着路線がやや優勢

トップ15を東京(羽田)が絡む路線(7路線・平均成長率約129%)と、羽田を含まない路線(8路線・平均成長率約119%)に分けると、羽田発着路線の方がやや高く、その差は10ポイント程度でした。「東京を経由するかどうか」で大きく傾向が分かれるというよりも、大分⇔羽田(131%)、東京(羽田)⇔釧路(157%)のように羽田発着の中にも突出した路線がある一方、仙台⇔大阪(伊丹)(150%)のように地方間直行の中にも高い伸びを示す路線があり、路線ごとの目的地の魅力が伸び率を左右していると考えられます。

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全体考察

2025年の予約データが示す子連れ旅行の最大のトレンドは、「東京経由か否か」という単純な構造変化ではなく、自然・動物とのふれあいなど体験を目的とした特定の目的地への需要拡大です。トップ15路線のうち北海道関連は5路線と最多で、旭川・釧路のように「札幌以外」の道内路線が上位に入っている点が象徴的です。また仙台⇔大阪(伊丹)・仙台⇔札幌(千歳)のように、東北を起点に東京を経由しない直行需要も伸びており、子連れ家族の移動が特定の大都市を介さない形で広がりつつあることがうかがえます。羽田発着路線と地方路線の平均成長率には10ポイント程度の差があるものの、突出した差とは言えず、路線ごとの目的地の魅力が伸び率を左右する年であったと言えるでしょう。

調査概要・データ引用ガイド

■ 調査概要
  • 調査対象:国内航空券を「大人1名以上・子供1名以上」で予約された実績データ
  • 調査方法:旅行サイト「エアトリ」における航空券予約データの抽出・分析
  • 調査期間:2024年と2025年
  • 対象路線:予約件数上位40路線(往復は同一路線として合算)
  • 分析基準:2024年の子連れ旅行件数が30件以上、かつ成長率上位15路線を「急上昇路線」として集計
  • 調査内容分析:株式会社エアトリ

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調査に関するお問い合わせ

株式会社エアトリ 広報担当

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