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自然を満喫!熊本の観光スポット17選


熊本県には、日本三名城のひとつにも数えられる熊本城をはじめ、大自然に癒される阿蘇山や日奈久温泉などがあります。今回は、熊本の観光スポットをエリアごとに分けてご紹介します。

熊本市エリア

熊本城

猛将・加藤清正は城づくりの名人でもありました。彼が築城した熊本城は日本三名城のひとつで、城郭約98万平方メートル、周囲約5.3㎞の敷地内に櫓が49、櫓門18、城門29があります。城の石垣は上部に向かうにつれて急な角度になっており、城への侵入者を阻む独特の造りは「武者返し」と呼ばれています。
敷地内には熊本県立美術館や二の丸広場などもあり、春は桜が咲き誇り、花見を楽しむことができます。
熊本地震では大きな被害を受け、現在でも立ち入り禁止区域がありますが、二の丸広場や加藤神社あたりからは天守閣や櫓などを眺めることができます。

戦国武将の築いた名城の城主になって歴史のロマンを感じてみてはいかがでしょうか。

桜の馬場 城彩苑は熊本城の櫨方門の横手に位置する観光施設で、熊本の食文化や歴史、伝統を楽しみながら知ることができます。
歴史文化体験施設「湧々座」では当時の衣装を着て当時の人になりきれる体験や、原寸大の駕籠に乗ってお殿様の乗り心地を体験することができます。また、江戸時代の熊本城の姿をコンピューターグラフィックで再現した映像シアターや、熊本の歴史を題材としたドラマなども上映しており、大人から子どもまで楽しめます。

飲食物販施設「桜の小路」では23店舗が軒を並べ、熊本各地の食品や特産品を販売しています。総合観光案内所も併設されており、観光ボランティアも常駐しています。入館料は高校生以上300円、小中学生100円です。

住所:熊本市中央区二の丸1-1-1
※2017年5月調査時点の料金

水前寺成趣園

熊本藩主となった細川忠利が御茶屋として作り、網利の代に完成したのが水前寺成趣園です。桃山式の回遊庭園で、成趣園という名の由来は中国の詩人・陶淵明の詩「帰去来の辞」にちなんで名付けられました。庭園は東海道五十三次を模したといわれ、庭園美を堪能できます。
中央にある面積10,000平方メートルの池は自然の湧水をたたえ、北には細川家の歴代藩主を祀る出水神社、湖畔西には古今伝授之間といわれる萱葺の家があります。古今伝授之間は、忠利の祖父・細川幽斎が後陽成天皇の弟・智仁親王に古今集の奥義を伝授された建物で、もとは京都御所にあったのを移築したもので、ここからの眺めは特に絶景といわれます。

公園は30分前後で一周できる大きさで、利用料金は高校生以上400円、小・中学生200円。

住所:熊本市中央区水前寺公園8-1
※2017年5月調査時点の料金

八景水谷公園

八景水谷公園は藩主細川綱利によって作られました。この場から「三嶽青嵐」「金峯白雪」「熊城暮靄」「壺田落雁」「浮島夜雨」「龍山秋月」「亀井晩鐘」「深林紅葉」の八つの景色が望めるとして、中国の瀟湖八景にちなんでつけられたのが名前の由来です。
大正期に入り、上水道が敷設されてからは八景水谷を水源として配水がスタートし、熊本市上水道発祥の地ともなりました。
公園には200本のソメイヨシノがあり、周囲を流れる小川には水生動物も多く生息しています。また、敷地内には「水の科学館」や池もあって、水について学ぶことのできるスポットがあります。

近代水道100年を記念して選定された「近代水道百選」には熊本県内で唯一選ばれています。
住所:熊本市北区八景水谷1丁目

下通アーケード

下通アーケードは熊本最大のショッピングアーケードです。熊本城を背景に、全長600mの上通商店街と全長230mの新市街商店街の真ん中に位置し、ファッションやアミューズメント、グルメの中心地として約175店舗が軒を並べています。

アーケードは高さ10m、幅15m、長さ511mの開閉式で、樹脂ガラスの屋根から柔らかい自然光が差し込む空間はストリートとしてだけでなく、ミュージシャンによる演奏や各種催し物が披露されるエンターテイメントの場としても活用されています。平日は50,000人、日曜日になると65,000人もの人が訪れ、賑わいを見せています。

カフェはもちろん、郷土料理の店もあり、ショッピングを楽しみながら、地元グルメを楽しむことができます。

住所:熊本市中央区手取本町から下通2丁目

阿蘇エリア

草千里ヶ浜

草千里ヶ浜は阿蘇五岳の烏帽子岳の北麓にある火口跡に広がる大草原です。熊本の代表的な観光地のひとつで、一度は訪れておきたい観光スポットです。
噴煙を上げ、活発に活動している中岳とは対照的に、鮮やかな緑がどこまでも広がる大草原の広さはなんと78万5,000平方メートル。放牧された牛や馬たちが静かに草を食む光景は見る者の気持ちを穏やかにしてくれます。散策する、乗馬を楽しむなど、広大な大自然を満喫することができます。

阿蘇火山博物館には巨大ジオラマや世界の火山に関する展示があります。また、中岳火口をリアルタイムで中継しており、大変貴重な映像を見ることができます。
草千里ヶ浜展望所からはカルデラ西部を一望でき、立野峡谷や熊本市内、金峰火山、天気がよければ雲仙まで望めます。

白川水源

白川水源は南阿蘇を代表する水源といわれ、有名な観光スポットのひとつでもあります。
一級河川白川は熊本市内を流れていますが、その水源は名水百選に選ばれるほどの水質を誇ります。
炭酸ガスを含む軟水で、口当たりは柔らかく、水温は常に14℃に保たれています。毎分60トンもの水が今も滾々と湧き出ており、多くの人が天然のミネラル水を求め、訪れてきます。水は自由に持ち帰ることができ、販売もされています。

深い緑に囲まれて、湧き出る水音に耳を澄ましていると、心まで洗われるように思えてきます。夏は涼しく、避暑にも最適です。
住所:熊本県阿蘇郡南阿蘇村白川2052

高森湧水トンネル公園

高森湧水トンネル公園はその名の通り、トンネル跡地を利用した公園で、南阿蘇鉄道高森駅から歩いて10分のところにあります。
九州中部横断鉄道の熊本と延岡を結ぶトンネル工事の最中、突然、大量の水が噴き出し、とめどなく湧き出る水にトンネル工事を断念、水源地として活用するべく、公園として整備されました。
毎分32分の水が今も湧き出ており、玉森町の貴重な水源地となっています。
トンネル内には歩道が整備され、特殊な電波を当てて水を球体にする「ウォーターパール」も人気となっています。
また毎年7月に「七夕まつり」、11月中旬~12月に「クリスマスファンタジー」が催され、イベントごとに施されるイルミネーションはトンネル内を幻想的な空間へと変えてくれます。
資料館「湧水館」も併設されており、トンネルについて詳しく知ることができます。中学生以上300円、小学生100円、小学生未満無料。

住所:阿蘇郡高森町高森1034-2
※2017年5月調査時点の料金

月廻り公園

根子岳の麓に広がる月廻り公園。その広さは3万坪以上で、整備された敷地にはさまざまな施設が備わっています。源泉かけ流しの温泉が楽しめる温泉館もあり、露天風呂から眺める根子岳・高岳は絶景です。公園内には温泉施設もあり、打たせ湯やサウナもあります。温泉の泉質はアルカリ性単純温泉で、効能は神経痛や関節痛、筋肉痛、疲労回復などです。

その他、1万坪の広大な大広場や、ゴーカート場、ウサギやヤギと触れ合える動物広場、地元グルメを堪能できる食事処など、大人から子どもまで楽しめる施設があります。「新・くまもと百景」で1位に選ばれた芝生広場からの眺めも見逃せないポイントのひとつです。公園への入園は無料ですが、温泉館は大人500円、子ども300円。休館日は第2火曜日です。

住所:阿蘇郡高森町高森3016
※2017年5月調査時点の料金

県北エリア

豊前街道

国道3号線そばの山鹿市中心部にある豊前街道。熊本と小倉を結ぶ街道は、江戸時代、細川藩の参勤交代路でもあり、交通の要所として多くの温泉宿が軒を並べて賑わっていました。そんな時代の面影を今に伝える町並みは情趣豊かで、日本の伝統的なたたずまいを堪能することができます。
街道沿いには酒蔵や味噌蔵、米蔵を改造したギャラリー、明治期に建立された芝居小屋「八千代座」などがあり、灯籠を頭に戴く「山鹿灯籠踊り」や「ミニ灯籠作り」などが体験できるコースも人気です。

山鹿の歴史や酒造り・味噌作りなど軽妙な語りで案内してくれるウォーキングツアー「米米惣門ツアー」では、菊池川の水運を利用した米の集散地でもあった山鹿のもうひとつの顔を知ることができます。ツアーは1時間と2時間のコースがあり、ともに参加料は500円(2時間コースの八千代座入場料520円は別料金)。

※2017年5月調査時点の料金

菊池渓谷

菊池市から約17km離れたところにある菊池渓谷は、阿蘇くじゅう国立公園内にある自然休養林です。阿蘇外輪山の伏流水が流れ込む渓谷は4キロにもわたります。渓谷の広さは1,180ヘクタールにもおよびます。夏でも水温は13℃と低いため、“天然のクーラー”とも呼ばれ、避暑地に最適です。秋は紅葉の名所として全国的に知られ、10月下旬からケヤキ、イタヤカエデ、イロハカエデなど約20種類の広葉樹が赤や黄色に渓谷を染め上げていきます。

渓谷の入口からは菊池川沿いに遊歩道が2㎞にわたって整備され、手つかずの自然のさまざまな景観を堪能できます。50種類以上の野鳥も観察でき、バードウォッチングを楽しむこともできます。また水源は「日本の名水百選」にも選ばれています。料金は清掃協力金100円(高校生以上)入谷期間は通常4/1~11/30。

熊本地震の影響で、今のところ、工事関係者以外の立ち入りは禁止されています。制限が解除になり次第、告知される予定です(※2017年5月調査時点の情報)。

県央エリア

御輿来海岸

宇土半島北岸に位置する御輿来海岸。その名の由来は古く、ヤマトタケルの父であり、『日本書紀』に登場する景行天皇の伝説に基づいています。九州に遠征した天皇がこの地を通りかかった際、その海岸線の美しさに見とれ、乗っていた御輿を止め、しばし景観に見入ったと伝わります。神代の頃より変わらぬ景勝地は天気がよければ有明海をはさみ、対岸の長崎県雲仙普賢岳まで望める絶景で、「日本の渚百選」「日本の夕日百選」にも選ばれています。
有明海は干満の差が日本一大きく、潮が引いた当海岸に現れる砂干潟には砂紋の美しい曲線美を見ることができます。

特に「干潟景勝の地」からの眺望は絶景で、多くのカメラマンが挑むものの、干潮と夕陽が重なる光景は年に数日ほどしかなく、ダイヤモンド級の稀少な光景とされています。

住所:宇土市下網田町

三角西港

三角西港は明治三大築港のひとつです。明治政府が近代国家の威信を懸けて当時の最新技術の粋を集めて建設にあたり、120年以上経った今でも当時のままの姿を留めています。756mの石積埠頭と水路は国の重要文化財に指定され、また世界文化遺産にも登録されました。

三角町は有明海と不知火海に面し、熊本の海上交通の要地として繁栄してきました。1987年(昭和62年)に築港100周年を迎え、建造物復元や一帯を公園にするなど観光港として整備されました。

『怪談』の作者として知られる小泉八雲の幻想的な紀行文の舞台となった旅館「浦島屋」や、明治天皇ご即位50周年記念に建てられた洋館「龍驤館」、土蔵造りの倉庫を改造して作られたカフェレストラン「改造旧三角海運倉庫・築港記念館」など、さまざまな歴史を持つ建造物が点在し、明治という時代を身近に感じることができます。

住所:宇城市三角町三角浦

県南エリア

エコパーク水俣

広大な埋立地に広がる公園、エコパーク水俣。58ヘクタールにもおよぶ敷地は4つに分かれており、ゾーンごとにいろんな楽しみ方ができます。
「海のゾーン」は広大な球技場と、恋路島を望む水俣湾が印象的なエリアです。夕焼けの美しい親水海岸を散策できるデートスポットとしても愛されています。
「街のゾーン」では陸上競技や球技など、さまざまなスポーツを楽しめます。グラウンドゴルフとテニスは道具の貸し出しも利用できます。

「里のゾーン」には750種のバラが咲き誇るバラ園や「子どもの広場」があります。駐車場にも近く、水俣の特産品を味わえる食事処や道の駅もあって、家族で楽しむことができます。

「山のゾーン」は憩いのエリアです。約160種の竹が和の空間を演出してくれます。日本では珍しい竹も見られ、みどころのひとつとなっています。休憩所に座って、日本ならではの侘び寂びを堪能できるスポットです。

住所:熊本県水俣市汐見町1-231-12

日奈久温泉

八代市の日奈久温泉は熊本県でもっとも古い温泉です。
開湯は今から約600年前。1409年(応永16年)に浜田六郎という若者が父親の刀傷を癒そうと神に祈ったところ、夢のお告げがあり、温泉を発見したと伝わっています。孝行泉とも呼ばれる日奈久温泉の泉質は単純泉で、江戸時代には藩営温泉に指定され、薩摩藩主の島津氏も参勤交代の際に利用したといわれます。
1419年(応永26年)に湯の神・市杵島姫命を祀るため建立された日奈久温泉神社は、春は桜の名所、夏は不知火の観望所として知られ、多くの人で賑わいます。
昭和の漂白の俳人・種田山頭火も絶賛した日奈久温泉は今も往時のままの姿を残し、訪れる者を心身ともに癒してくれます。

住所:熊本県八代市日奈久中町316

八代市立博物館未来の森ミュージアム

1991年(平成3年)に開館した八代市立博物館未来の森ミュージアムは、八代の歴史と文化にまつわる貴重な品を展示しています。八代城主を勤めた松井家伝来の品が常設展示されているほか、八代焼(高田焼)や肥後鐔、宮地和紙、染韋などの美術工芸品、古墳や城跡からの出土品、妙見祭資料、八代城跡模型などがあります。ミュージアムの設計は建築家・伊東豊雄氏が担当しており、そちらもみどころのひとつといえます。
展示だけではなく、古文書講座や各種体験講座の開催、市民の作品発表の場としても活用されています。大人 300円、高大生 200円、中学生以下は無料(特別展は別料金)。
住所:熊本県八代市西松江城町12-35

天草エリア

崎津教会

崎津教会は建築家・鉄川与助によって設計されたゴシック様式の教会です。1934年(昭和9年)、フランス人宣教師ハルブ神父の強い希望で、隠れキリシタン弾圧の象徴である絵踏みがおこなわれた吉田庄屋役宅跡が建築場所に選ばれ、祭壇は絵踏みがおこなわれた場所に配置されたといわれています。内部は全国的にも珍しい畳敷きになっています。
「海の天主堂」とも呼ばれるこの教会がある一帯は「日本の渚百選」に「キリシタンの里 﨑津」、「日本のかおり風景100選」に「河浦 﨑津天主堂と海」として選ばれています。また、天草市﨑津の漁村景観は「国の重要文化的景観」に選ばれました。
隣の今富集落とともに2012年(平成24年)に「天草の﨑津集落」として世界遺産候補となっており、見学には事前連絡が必要です。また、教会内部の写真撮影は禁止されています。

住所:天草市河浦町﨑津539

海遊の郷 天草パール・センター

天草のみどころをひとつにまとめたレジャー施設が海遊の郷 天草パール・センターです。
「海中水族館 シードーナツ」は海に浮かぶ水族館。水深3mの館内で世界の魚を見ることができます。イルカに直接触れる体験メニューは人気があります。

「あまくさ真珠専門 店パール・センター」では、あこや本真珠・淡水パールなどの約1,000アイテム以上の商品があり、年間3万人が訪れる人気のエリアです。また、手づくり真珠工房「シーキャラット」では真珠やビーズを使って、オリジナルアクセサリーを作ることができます。
「キリスト資料館 天草パール・マリア館」では天草の歴史を学ぶことができます。隠れキリシタンたちのマリア木彫立像や安土桃山時代に南蛮船で伝わった天草更紗など、貴重な史料が展示されています。
「海鮮料理レストラン 多幸海鮮」「あまくさ土産館 ごっちゃ市場」では、天草ならではの海の幸や特産品を楽しむことができます。

天草五橋の4つの橋を30~40分かけて巡る遊覧船や、海に浮かぶ三輪車アクアサイクルや足漕ぎで進むパドルボートなどで海の散歩も楽しめます。

住所:熊本県上天草市松島町合津6225-8

さいごに

さまざまな観光スポットが点在する熊本。ひとつに絞ってみるもよし、いくつか巡ってみるもよし。熊本地震から力強く復興を遂げつつある熊本に今こそ足を運んでみてはいかがでしょうか。

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