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世界最古の木造建築!世界遺産・法隆寺の見どころをご紹介

国宝の建造物や宝物類を多数抱える奈良の法隆寺。学生時代に修学旅行などで一度は訪れたことがあるものの、当時はあまり興味がなかったという方も多いのではないでしょうか。年月を経て荘厳な建築物などを改めて見てみると、想像以上に感動や発見があるはずです。今回は事前に押さえておきたい法隆寺の概要と見どころについてご紹介いたします。
※最新の情報については、公共交通機関(各航空会社やJR)や公共施設のWEBページ等でご確認くださいませ。

法隆寺(ほうりゅうじ)とは?

法隆寺は、世界最古の木造建築群といわれており、法隆寺は推古天皇と聖徳太子によって推古15年(607年)に建立されたといわれています。1993年12月に日本初の世界文化遺産に登録されています。約18万7千㎡もの広大な境内には、飛鳥時代に建てられた五重塔をはじめ、門やお堂などが点在しています。建物内部には数多くの仏像類が安置されています。国宝・重要文化財に指定の建物や宝物類は、合計約190件。その数2300点を超えます。

法隆寺の基本情報・アクセス

住所:奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1-1
電話番号:0745-75-2555
アクセス:
・JR「法隆寺駅」より徒歩約20分、または駅前からバス(法隆寺門前行き)-「法隆寺門前」下車
・JR「王寺駅」よりバス(春日大社・奈良行き)-「法隆寺前」下車
・近鉄「奈良駅」よりバス(JR王寺駅または法隆寺行き)-「法隆寺前」下車

法隆寺の見どころ

境内は大きく2つに分かれており、金堂を中心とする『西院』、夢殿を中心とする『東院』があります。日本仏教文化の宝庫である法隆寺。特に押さえておきたい見どころを5つご紹介します。

中門(ちゅうもん)

『西院』の正門にあたるのがこの中門(国宝)です。翼を広げたように門を覆う軒、それを支えるエンタシスの柱など、飛鳥建築の粋を集めた重厚な門です。左右に立つ巨大な金剛力士像(国宝)は奈良時代に造られたもので、日本最古の仁王像といわれています。なお、中門は現在(2017年8月時点)修理を行っており、完成予定は2018年頃と公表されています。

五重塔(ごじゅうのとう)

『西院』にそびえ立つ五重塔(国宝)は法隆寺のシンボル的存在で、高さは約31.5m(基壇上より)。飛鳥時代に造られたとされる日本最古の五重塔です。五重塔地下中心部にはお釈迦様の遺骨が安置されているそうです。残念ながら中に入って見学することはできませんが、下層階から覗くことは可能。奈良時代初期に造られた仏像群があり、お釈迦様が教えを説く様子など、仏典の重要な場面が表現されています。

金堂(こんどう)

飛鳥時代に建立されたとされる金堂は、『西院』の本堂にあたります。その内部には数多くの仏像が安置されており、なかでも最大の見どころは「釈迦三尊像(しゃかさんぞんぞう)」。聖徳太子のために造られた、緑がかった金銅製の像といわれています。
金堂では毎年1月8日~14日、法隆寺を代表する行事「金堂修正会(こんどうしゅしょうえ)」が行われています。国家安隠などを祈願する768年から続く伝統行事です。事前申し込みをすれば、一般の方も夕方6時からの法要のみ参拝できます。(1月10日~14日)。

夢殿(ゆめどの)

夢殿は『東院』の本堂にあたります。聖徳太子が入滅ののちに建立されたといわれています。回廊で囲まれた中央に立つ夢殿の中には聖徳太子の等身と伝わる「救世観音像(くぜかんのんぞう)」をはじめ数々の仏像が安置されています。秘仏とされる救世観音像は年に2回開帳(毎年4月11日~5月18日、10月22日~11月23日)。

大宝蔵院(だいほうぞういん)

大宝蔵院では、日本を代表する宝物類を安置しています。法隆寺に伝わる仏像や小壁画などを実際に見学できる見逃せない宝蔵です。特に注目すべきは「百済観音像(くだらかんのんぞう)」。八頭身の美しい姿をしており、日本屈指の仏教美術と称されています。

西円堂(さいえんどう)

西円堂は、薬師如来像を安置する八角円のお堂で、養老2年(718)に光明皇后の母、橘夫人の発願によって、行基菩薩が建立したという伝承があります。現在の建物は建長2年(1250)に再建されたものです。堂内の中央に座する薬師如来像の周りには、千手観音像、不動明王像の他に、薬師如来像を取り囲むような形で十二神将像が安置されています。また宝物庫には、これまでに奉納されてきた、一万点以上の刀剣や鏡、甲冑などが収蔵されています。

法隆寺の拝観時間・拝観料

拝観時間:8:00~17:00(2/22~11/3)、8:00~16:30(11/4~2/21)
拝観料金(西院伽藍内・大宝蔵院・東院伽藍内共通):一般1,500円、小学生750円

法隆寺の豆知識

・法隆寺を建てたのは誰?
法隆寺は飛鳥時代に推古天皇(聖徳太子の叔母)と聖徳太子によって建てられたとされています。

・法隆寺の別名は?
法隆寺は別名斑鳩寺と呼ばれています。これは法隆寺が、聖徳太子が飛鳥から斑鳩に移り住んだ際に居所として建造された斑鳩宮の隣に建てられたことにちなみます。

・法隆寺の五重塔は何階建て?
五重塔なら五階建てなのでは?と思うかもしれませんが、答えは一階建てです。現在内部は一般公開されていませんが、内部は階段などはなく吹き抜けの構造になっているそうです。

・謎の伏蔵
法隆寺には3つの伏蔵があります。伏蔵とは地中に隠された、宝物を入れるための蔵のことです。外から見ると何の変哲もない石畳や地面なので気づく人は少ないでしょう。言い伝えでは「法隆寺に重大な危機が訪れた時、これを開いて乗り越えるように」とあるので、何らかの財宝が眠っている可能性は高いですが、これまでの長い歴史の中で伏蔵が開けられたという記録はないため、中に何があるのかは未だ謎のままです。

法隆寺周辺の観光スポット

・斑鳩神社(いかるがじんじゃ)
法隆寺と併せて訪れたいのは斑鳩神社です。斑鳩神社は学問の神様として有名な菅原道真公が祀られています。法隆寺の鬼門を守る神社といわれており、天満宮とも呼ばれています。

・藤ノ木古墳
法隆寺から約10分のところに位置する藤ノ木古墳は、推定6世紀後半の築造とされる円墳。昭和60年と63年に発掘調査が行われ、古墳内部からは未盗掘の石棺や土器、そして重要文化財となる金銅製馬具などが出土して話題になりました。また、藤ノ木古墳から南に数百メートルのところには、「斑鳩町文化財活用センター」があり、藤ノ木古墳の開封当時の石棺の内部の写真や、推定復元やなどが展示されています。

・法起寺
法隆寺の北東に位置するこの寺は、法隆寺や四天王寺とともに、聖徳太子建立七大寺の1つとされています。世界遺産にも指定されおり、国宝である三重塔は、最大最古(国宝に指定された三重塔の中で)の建築物です。

・法輪寺
法輪寺の三重塔は、法隆寺・法起寺とともに斑鳩三塔として、その美しさを讃えられています。しかし、三重塔は1944年に火災によって焼失し、現在の三重塔は1975年に昔ながらの工法で再建されたものです。この寺は、聖徳太子の息子である山背大兄王(やましろのおおえのおう)が太子の病気平癒を願って建立した寺と言われています。

・中宮寺
中宮寺は飛鳥時代から続く寺として、尼寺としては日本最古の歴史があります。太子建立七ケ寺の一つで、現在の建物は再建されたものですが、建立当時は法隆寺の若草伽藍と対をなす造りであったと伝えられています。ご本尊である「菩薩半跏像」は飛鳥時代の彫刻の最高傑作とされ、国宝に指定されています。

さいごに

一歩足を踏み入れれば、1400年以上前の飛鳥時代の光景が広がる法隆寺。世界最古の木造建築物群を実際目で見て、難しい仏教文化を肌で感じられる日本屈指の歴史スポットです。周辺には法隆寺のほかにも有名寺院がたくさん。日本が誇る寺めぐりの旅へ出かけてみてはいかがでしょうか。

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