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弥生時代の集落を見ることができる!吉野ヶ里遺跡の魅力をご紹介

吉野ヶ里歴史公園は、佐賀県北東の神埼市にある吉野ヶ里町にあります。今回は、「弥生人の声が聞こえる」を基本テーマにした吉野ヶ里歴史公園、そして吉野ヶ里遺跡の魅力をご紹介します。

吉野ヶ里遺跡ってどんなところ?

吉野ヶ里遺跡は弥生時代の環壕集落跡であり、弥生時代の遺跡の中では国内最大の規模を誇ります。紀元前3世紀から紀元後3世紀ごろに至るまでの長い年月の変化を知ることができる貴重な遺跡です。住居跡や高床倉庫群跡、墓、銅剣、管玉などが出土しており、歴史を解き明かす上で重要な情報が数多くあります。

現在、吉野ヶ里遺跡は国営吉野ヶ里歴史公園として整備され、発掘された出土品の展示や復元された住居などのコーナーがあります。弥生時代のムラからクニへの移り変わりを見て体験し、学ぶことができる公園です。

アクセス

車の場合、九州佐賀国際空港からは約40分、福岡空港からは約65分です。電車を利用する場合は、吉野ヶ里公園駅から東口(メインゲート)まで徒歩15分、神埼駅から西口まで徒歩15分です。福岡空港からはバスが出ており、吉野ヶ里公園前駅まで運行しています。バス利用の場合は佐賀駅バスターミナル行きに乗車してください。

吉野ヶ里遺跡の見どころ

弥生時代の集落

環境集落ゾーンでは復元した弥生時代の住居を見ることができます。南内部、北内部、中のムラ、南のムラ、北墳丘墓などいくつかの区域に分かれており、それぞれテーマに沿った建物が並んでいます。南内部では物見櫓4棟、竪穴住居11棟、集会所などがあります。北内部では巨大な祭殿、南のムラでは高床建物、竪穴住居などを見ることができます。2000年前の人々がどのような生活をしていたのかという様子が、すぐ傍で息づいているかのように目の前に広がっています。

古代の植物が再現されている「古代の森」

吉野ヶ里歴史公園には、弥生時代の森を再現しているゾーンがあります。園内最北に広がる古代植物の森は一面緑が広がっています。弥生時代の樹林にはカシやシイ、コナラやクリ、ムクノキ、クワ畑などの樹種があったと考えられています。発掘出土品の農工具や土壌中の花粉、種子などの植生データから分析し樹林を推定しています。
佐賀県富士町の嘉瀬川ダム建設により失われる予定だった樹林から表土ごと移植するという「生体移植工法」を施しており、自然性が高く、多様性に富んだ森の復元が実現されています。

吉野ヶ里遺跡のその他の楽しみ方

一風変わった体験コーナー

吉野ヶ里歴史公園の体験コーナーでは、弥生時代の特徴を活かした他ではあまり見られない体験をすることができます。勾玉づくりや、土笛づくり、「親魏倭王」印製作、銅鐸製作や貨泉製作など吉野ヶ里遺跡ならではの一風変わった体験を楽しめます。また、火おこし体験や当時の舞稽古、楽器演奏などの体験プログラムもあります。

レストランのメニューも充実

園内にある食堂では、地元の食材を使用した料理が楽しめます。有田鶏の親子丼や佐賀県産和牛のハンバーグやステーキ、肥前さくらポークのロースカツなど佐賀県特産品の料理が提供されています。古代米の1つである「赤米」を使用した、弥生時代を彷彿とさせる料理も味わえます。

さいごに

吉野ヶ里歴史公園は大きな敷地内を存分に使い、出土品を見るだけではなく、等身大で感じ、体験することができる施設です。佐賀県へ旅行しに出かけた際は、吉野ヶ里遺跡へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

東京・首都圏からの佐賀空港へのアクセスについては、下記の記事をご覧ください。羽田からは飛行機で約1時間50分、早めに予約すれば12,000円程度で予約できます。

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