名作童話の世界を体感できる「星の王子さまミュージアム」の見どころと楽しみ方

箱根には、星の王子さまをテーマにした世界で唯一のミュージアムがあります。今回は、星の王子さまミュージアムの見どころと楽しみ方についてご紹介します。

星の王子さまとは

「星の王子さま」は、飛行機のパイロットでもあったフランスの作家サン＝テグジュペリの作品です。第2次世界大戦下の1943年4月に出版されました。日本では1953年に翻訳版が出版され、ロングセラーとして今なお多くの人に愛されています。

星の王子さまのあらすじ

サハラ砂漠に不時着した飛行機のパイロットである「ぼく」は、小さな少年と出会います。少年は、小さな惑星B612からやってきた王子でした。王子は6つの星を旅して地球にやってきたこと、そして大切に育てていた一輪の美しいバラとのいさかいをきっかけに星を飛び出したということを語ります。
長い旅と出会いを経て、本当に大事なものは何かということに気付いた王子が選択した道は…。物語の結末は、ぜひご自身で確かめてみてください。

星の王子さまミュージアムってどんなところ？

星の王子さまミュージアムは、サン＝テグジュペリ生誕100周年を記念し、1999年6月29日に日本屈指の人気観光地である箱根・仙石原にオープンしたミュージアムです。作者サン＝テグジュペリの足跡を写真や手紙、映像を交えながらわかりやすく展示しています。

また、雄大な箱根の自然を背景に、20世紀初頭のフランスの街並みを再現した建物、季節ごとに表情を変える美しいヨーロピアン・ガーデンなどが敷地内にあります。

星の王子さまミュージアムの施設情報

住所

神奈川県足柄下郡箱根町仙石原909

営業時間

9時～18時（最終入園17時）

入館料

大人：1,600円、
シニア（65歳以上）・学生（要学生証）： 1,100円
小・中学生：700円

「星の王子さまミュージアムオンラインチケットサービス」や各種コンビニなどで前売りチケットを購入できます。前売り券の料金は次の通りです。

大人：1,400円
小・中学生：600円

アクセス

車

東名高速御殿場ICより約20分。料金が300円駐車場があります。

バス

小田原駅→箱根登山バス→星の王子さまミュージアム（約50分）
新宿駅→小田急箱根高速バス→星の王子さまミュージアム（約2時間）
箱根湯本駅→箱根登山バス→星の王子さまミュージアム（約30分）
箱根湯本駅→箱根登山鉄道強羅駅→施設めぐりバス→星の王子さまミュージアム（約1時間）

星の王子さまミュージアムの楽しみ方と見どころ

ミュージアムの敷地内は、展示ホール、映像ホール、ヨーロピアン・ガーデン、教会、レストラン、ミュージアムショップなどさまざまな施設があります。ここでは、星の王子さまミュージアムでおすすめの楽しみ方と見どころをご紹介します。

サン＝テグジュペリの波瀾万丈な生涯を知ろう

展示ホールでは、作者サン＝テグジュペリの波瀾万丈に満ちた足跡を、写真や手紙などの貴重な史料を使って紹介しています。飛行士でもあり作家でもあった彼は、「夜間飛行」などその体験を活かした作品を発表しています。
また、400インチの巨大スクリーンが設置されている映像ホールでは、サン＝テグジュペリの生涯と星の王子さまの物語を解説した映像を上映しています。

ヨーロピアン・ガーデン＆ローズガーデンで四季の花々を鑑賞しよう

ガーデン・デザイナーの吉谷桂子氏プロデュースのヨーロピアン・ガーデンでは、季節ごとにさまざまな表情を見られます。物語上で大切な役割を持つバラをモチーフにしたローズガーデンも必見です。ローズガーデンの見頃は6月中旬～7月上旬です。特に、バラのアーチは青空に映えて絶好の写真スポットとなっています。

フォトジェニックなスポットで写真を撮ろう

ミュージアム内には20世紀初頭のフランスの街並みを再現した可愛らしい建物や教会があります。また、王子をはじめ、蛇やキツネなどの馴染みのキャラクター達が配置されています。一緒に記念撮影してみるのも良いでしょう。

メインゲート前では王子の故郷であるB612に、王子とバラが寄り添うシーンを再現したオブジェがあり、フォトスポットの1つとなっています。このほかにも、敷地内のいたるところにフォトスポットがあるので、写真撮影をしてSNSに投稿するのもおすすめです。

クリスマスのイルミネーションを見よう

紅葉シーズンを過ぎ、箱根が冬景色となる頃には木々や花々に変わってイルミネーションがガーデンを華やかに彩り、幻想的な雰囲気を演出してくれます。
また、毎年11月初旬～翌年1月初頭まで巨大なクリスマスツリーが庭園に設置されます。背後のサン=モーリス・ド・レマンス城に映像が投影され、プロジェクションマッピングも楽しめます。