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数多くの仏像を見られる!三十三間堂の見どころをご紹介

京都には観光スポットが数多くあります。世界遺産に登録されている歴史的な遺産も多数あるので、どこに行くべきか迷うかもしれません。今回ご紹介する「蓮華王院 三十三間堂」は世界遺産に登録されている史跡ではありませんが、特徴や見どころが数多くあるおすすめのスポットです。今回は、三十三間堂の見どころについてご紹介します。

三十三間堂ってどんなところ?

三十三間堂は、木造建築では世界でも珍しいほどの長い建物で、国宝にも選ばれています。地上16m、奥行き22m、南北に120m、柱と柱の間の部分を数えると33あります。この33という数字は、観音菩薩の変化身が33身あることが由来だといわれています。平安時代後期の1164年、後白河上皇が発願し、平清盛が寄進して創建されたといわれています。この時の建物は火事で焼失してしまい、現在の三十三間堂は鎌倉時代の1266年に建築されたものです。1月中旬の日曜日には、全国の弓道の有段者が集まり、約60mの距離を競射する三十三間堂全国大的大会「三十三間堂の通し矢」というイベントが開催されます。

拝観料は、大人600円、大学生600円、中高校生400円、子ども300円です。

アクセスと開門時間

アクセス

三十三間堂の最寄りの駅は、京阪電車の七条駅です。七条駅から徒歩で約7分、まっすぐ東に向かうと到着します。JR京都駅から向かう場合はバスがおすすめです。市バス100系統・206系統・208系統に乗り、「博物館三十三間堂前」バス停で下車すると目の前にあります。

開門時間

開門時間は、8:00~17:00まで(11月16日~3月は9:00~16:00)。見学には約30分は必要で、受付終了時間は閉門の30分前です。なお、年中無休で営業しています。

三十三間堂の見どころ

国宝 千手観音坐像

鎌倉時代後期に、大仏師湛慶が作ったといわれている国宝彫刻です。堂内中央の須弥壇に安置されています。像高が約3m、檜材の寄木造りで、全体に漆箔が施されています。千手観音の特徴でもある周囲に広がる手は、42手で千手を表しているといわれています。
像全体の均整がとれており、張りのある顔や温雅な表情が特徴の荘厳な観音様です。

重要文化財 千体千手観音立像

三十三間堂に入り建物を進むと、数多くの千体千手観音立像が目に映ります。平安時代から鎌倉時代にかけて、湛慶や運慶、快慶など多くの有名な仏師によって作られた仏像が、中央の千手観音坐象の左右両翼十段の階段状の壇上に各50体、合計1,000体の立像が並んでいます。各像は頭上に十一の顔、両脇に40手があります。仏像の尊顔はそれぞれ特徴があり、1,000体並ぶ観音像の中には会いたい人に似た像が必ずあるといわれています。
三十三間堂にはこの他にも、国宝の風神雷神像、同じく国宝の二十八部衆像もあり、どれも一見の価値がある仏像ばかりです。

三十三間堂の周辺にある観光スポット

豊国神社

京都国立博物館のお隣にある神社で、「ホウコクさん」と呼ばれて地元の人々に親しまれています。神社名の「豊」から連想されるように、豊臣秀吉を祀る神社です。秀吉が63歳で亡くなった際、時の天皇より「正一位」の神階と豊国大明神の神号を受けました。その当時は阿弥陀ヶ峰の中腹に荘厳な廟社が建てられましたが、徳川幕府によって取り壊され、1880年(明治13年)に今の場所に再建されました。国宝の唐門は伏見城の遺構で、両脇の石灯籠は秀吉恩顧の大名が奉納したものです。

智積院

智積院は、全国に3,000以上のお寺と300,000人以上の信徒がいる真言宗智山派の総本山です。三十三間堂の北側にあります。桃山時代の作庭といわれる庭園は見事で、中国の廬山をかたどって作られた利休好みの庭として有名です。

智積院最大の見どころは、国宝の障壁画です。金箔をふんだんに使った絢爛豪華な「桜図」は長谷川久蔵の作で、久蔵は桜図を描き上げた翌年に亡くなりました。「桜図」と対をなす「楓図」は、息子の突然の死を悲しみながら息子の分まで精進しようと長谷川等伯が描き上げたものです。
この他にも、国宝の「松に秋草図」「松に黄蜀葵図」、重要文化財の「松に梅図」、国宝の「松雪の図」など、豪華絢爛な桃山文化が感じられる作品が多数あります。

智積院の収蔵庫と名勝庭園の拝観時間は、9:00~16:00、拝観料は大人500円、中高校生300円、小学生200円です。12月29日~31日はお休みになります。

国立京都博物館

三十三間堂と道路を挟んで目の前にあるのが京都国立博物館です。1897年(明治30年)に開館した歴史ある博物館で、レンガ造りの正門は当時のまま残っており、重要文化財に指定されています。展示品は、世界的建築家の谷口吉生氏によって設計された平成知新館で展示しています。年数回の特別展と常設展を行っており、数々の国宝、重要文化財が展示されています。
館内のミュージアムショップ「京都便利堂」では、源氏物語をモチーフにしたトートバックや着物クリアファイルなど、ここでしか手に入らない限定品を販売しています。レストラン「The Muses」では、喫茶だけでなくランチからディナーまで本格的な食事を楽しむことができます。

開館時間 9:30~17:00(入館は30分前まで)、主な休館日は毎週月曜日(祝日の場合は翌日)と年末年始です。料金は展覧会ごとに異なります。

さいごに

京都東山の三十三間堂をご紹介しました。京都と言えば世界遺産のお寺や施設に目が行きがちですが、それ以外にも見ておきたい観光スポットは数多くあります。京都観光の際には、三十三間堂にぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

各地からの、三十三間堂に最寄りの空港である伊丹空港へのアクセスについては、下記の記事をご覧ください。羽田からは飛行機で約65分、早めに予約すれば新幹線より安い7,500円程度で予約できます。

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