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東大寺の見どころは?奈良の大仏の豆知識や おすすめ人気スポットを紹介


東大寺は「奈良の大仏」の寺として奈良時代から現代に至るまで広い信仰を集め、日本の文化史を語る上で欠かすことのできない寺院のひとつです。本記事では東大寺への訪問を検討している方のために、9つの主要建造物と周辺の食事スポットについて紹介していきます。

東大寺(大仏殿・法華堂・戒壇堂)の営業時間・拝観料

東大寺の中でも、大仏殿・法華堂・戒壇堂は、拝観料が必要であり拝観時間も決まっています。
拝観時間は時期によっても異なりますのでご注意ください。

●拝観時間
11月〜2月:8:00〜16:30
3月    :8:00〜17:00
4~9月   :7:30〜17:30
10月   :7:30〜17:00

●入堂料
<個人>
大人(大学生以上)、高校生、中学生:500円
小学生:300円
<団体(30名以上)>
大人:450円
高校生:400円(教職員は無料)
中学生:300円(教職員は無料)
小学生:200円(教職員は無料)

※ 入堂料は、各お堂ごとに発生します。

奈良の大仏の豆知識

目の前に立つと、その圧倒的な大きさに脅かされる奈良の大仏は、正式には、廬舎那仏(るしゃなぶつ)といいます。その大きさは、高さ14.98m、幅は約12.08mで、4~5階建てのビル程の高さになり、その重さは、約250t、台座が約130tにもなります。創建時は全体に金メッキが施され、まばゆいばかりに光り輝いていたと言われています。金メッキの方法は、現代ではメッキ溶液の中で金素材に別金属を電着させる電気メッキ法が最もポピュラーですが、もちろん当時にそのような技術は無く、水銀と金を練り合わせたものを大仏全体に塗った後に、炭火で水銀のみを蒸発させて金だけを表面に残す方法が使われました。使われた金は日本全国から献上され、その重量は400㎏以上にものぼったとされます。奈良の大仏は、右手を突きだし、左手の手のひらを上に向けたポーズをとっています。その左手の大きさは、手首から中指の先端までが約3.3mです。東大寺内の東大寺ミュージアムには、実物大の大仏の手のレプリカがあり、その大きさを実感出来ます。大仏といえば、奈良と鎌倉の大仏が有名ですが、どちらの大仏が大きいかというと、奈良の大仏の像高が、14.98mに対して、鎌倉の大仏は11.39mと、奈良の大仏の方が3.6mほど大きいです。

大仏殿

奈良の大仏殿は、国宝に登録されている世界最大級の木造建築物です。過去に2度焼失しており、それぞれ鎌倉時代と江戸時代に再建されました。創建時に11間(約86m)あった幅は、江戸時代に再建された際に木材が調達できなかった影響で7間(約57m)になりました。殿内には「奈良の大仏」として名高い、像高14.98m、両膝の幅12.08mという巨大な「盧舎那仏坐像」が安置されています。毎年大晦日から元旦にかけては観相窓が開かれており、外からでも大仏様の顔が外から見えるようになっています。

法華堂(三月堂)

国宝の法華堂(三月堂)は国宝の「不空羂索観音立像」を本尊として奉っており、東大寺建築のなかで最も古く、前身である金鍾寺の遺構とされています。旧暦三月に法華会(ほっけえ)が行われるようになった事から、一般的に三月堂と呼ばれることもあります。
堂内には本尊の「不空羂索観音立像」のほか、「梵天・帝釈天像」、「四天王立像」など、国宝に指定されている天平時代(奈良時代)の彫刻が立ち並びます。その中でも「執金剛神立像」(国宝)は毎年12月16日にしか観られない、秘仏中の秘仏です。
修繕事業のため長く拝観できない状態でしたが、2013年には再開されています。

二月堂

二月堂は国宝に指定されているお堂で、本尊は大観音(おおかんのん)、小観音(こがんのん)と呼ばれる2体の十一面観音像ですが、どちらも完全非公開の絶対秘仏となっておりその姿を拝むことはできません。参拝自体は24時間可能です。
旧暦2月に「修二会(お水取り)」が行われることから、二月堂の名前で呼ばれるようになったといわれています。「修二会(お水取り)」とは二月堂の本尊、十一面観音に東大寺の僧侶が全ての人の代わりに罪過を悔い改めて国家の安泰と人々の豊楽を祈る法要で、現在は3月1日〜14日の2週間にわたって行われています。

戒壇堂

県の重要文化財に指定されている戒壇堂の「戒壇」とは、仏教の戒律(戒)を授けるための場所を意味します。
東大寺の戒壇堂は、754年に、唐から渡ってきた鑑真(がんじん)から戒を授かった聖武上皇が、翌年に日本初の正式な授戒の場として建立させたとされています。かつては戒壇堂・講堂・僧坊・廻廊などがありましたが、3度の火災に見舞われて焼失したのち、江戸時代に戒壇堂と千手堂だけが復興されました。堂内には、天平彫刻の中でも名高い、国宝の「四天王像」が安置されています。

南大門

南大門は国宝建造物に指定されている日本最大の山門で、屋根裏まで達する大円柱18本は21m、門の高さは25.46m(基壇上)もの巨大な門です。創建時のものは平安時代に大風で倒壊したといわれており、現在の門は鎌倉時代に東大寺復興に尽力した重源上人(ちょうげんしょうにん)が再建したものです。
門もさることながら、もうひとつの見所は門内に安置された阿形像、吽形像の2つの仁王像(国宝)です。1988年から5年間にわたる全面解体修理で、天平時代の創建期から向かい会って立っていたことや、古文書の記述通り山口で伐採されてきた木材を使って、ほぼ70日間で二体同時進行で造られたことなどが、証明されています。

転害門

国宝建造物に指定されている転害門は、鎌倉時代の修理で多少改変されているところもありますが基本的には奈良時代の創建当時のままで今に残っている唯一の建物です。毎年10月5日に行われる転害会(てがいえ)では、基壇上において手向山八幡宮の祭礼が行われています。普段は柵が設置されて通行は禁止されています。

俊乗堂

俊乗堂は、東大寺の復興に尽力した重源上人の遺徳を讃えて、江戸時代(元禄年間)に建立されました。堂内の中央には重源上人坐像(国宝)が安置されています。7月5日の俊乗忌と、12月16日の良弁忌には参拝することが可能で、この二日間だけは、普段は非公開の重源上人坐像(国宝)も一般公開されます。

開山堂

国宝建造物の開山堂は東大寺の開山(寺院を創始した僧侶)である良弁(ろうべん)僧正の像である国宝の「良弁僧正坐像」が祀られているため良弁堂ともよばれています。通常は中へ入れないため像も拝観することはできませんが、良弁忌が営まれる12月16日のみ「良弁僧正坐像」の秘仏開扉が行われ姿を拝むことができます。

勧進所

勧進所の「勧進」とは、寺社・仏像の建立や修繕などのために寄付を募ることをさします。1686年に大仏の修理や、大仏殿を再建するために、公慶上人が東大寺勧進所を建て、復興の寺務所としたことが現在の東大寺勧進所のはじまりです。勧進所は普段は入ることができません。毎年10月5日に行われる転害会のときだけ、特別に一般公開されています。この時に国宝である「僧形八幡神像」をはじめ「五刧思惟阿弥陀如来像」「公慶堂公慶上人像」も拝観することができます。

東大寺周辺のグルメ

東大寺の近くには美味しい食事やカフェが楽しめるお店がたくさんあります。創業50年を超え、たびたび新聞や雑誌で取り上げられることもある釜飯の「志津香」の他、奈良名産「吉野本葛」を使った葛料理や葛菓子を楽しめ、創業は1615年にまで遡るといわれる茶房「吉野本葛 黒川本家 」など伝統ある飲食店が立ち並びます。最近では、おしゃれなカフェなども増えてきており、幅広い年代の方が楽しむことができます。和食、そば、うどん、カレーなど観光地定番のお店も多くあり、東大寺周辺は、飲食店も充実しています。

まとめ

東大寺は大仏殿だけではなく、それぞれの建物ごとに歴史と特色があります。国宝や重要文化財の宝庫ともいえる東大寺を訪問された際には、前もって下調べしておくことで、より東大寺を満喫することができるでしょう。

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