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預ける?持ち込む?国際線で飲み物は機内に持ち込める?


長時間機内で過ごす国際線では、もちろん飲み物は欠かせません。今回は機内にお気に入りのドリンクを持ち込むことが可能なのか、そもそも機内ではドリンクサービスがあるのかなど、国際線の飲み物の取り扱いについてまとめました。事前にルールを把握しておけば、無駄な出費を抑えることにもつながります。特に初めて海外旅行に行く方は、国際線ならではの規定をチェックしておきましょう。

飲み物を機内に持ち込むには?

国際線を利用する際、100mlを超える容器に入った液体物の機内持ち込みは禁止されています。飲み物を機内に持ち込むためには100ml以下の容器に収めなければいけません。保安検査時に市販のペットボトルなどを持っているとその場で破棄または没収となります。

この液体物の機内持ち込み制限は、国際民間航空機関(ICAO)の指示のもと、各国で同様のルールが設けられておいます。日本、アメリカ、カナダ、EU加盟国、香港、シンガポール、インドネシア、マレーシア、オーストラリアなどほとんどの国で制限があります。

規制の対象となる液体物とは、ミネラルウォーターやお茶などの飲み物だけではありません。ローション、クリーム、歯磨き粉、シャンプー、ヘアジェルなどの日用品のほか、缶詰、ヨーグルト、味噌、漬物といった水分を含む食品も対象です。ただし、ベビーフードや医薬品、特別な制限食などは例外となり、機内へ持ち込むことが可能です。これらの液体物を機内に持ち込む際はジッパー付きの透明プラスチック袋(縦20㎝以下×横20㎝以下、容量1リットル以下)に入れる必要があり、一人当たり一袋のみと厳しいルールがあります。

免税店で購入した飲み物は持ち込める?

出国審査後(空港によっては保安検査後)のクリーンエリアには、免税店などの売店があります。売店などで購入したミネラルウォーターやジュース、ワインなどの飲み物(液体物)は100mlを超えていても機内に持ち込むことが可能です。クリーンエリアは全員が保安検査を通過し、安全が保障されたエリアと位置づけられているためです。

一方で、無条件で免税品のドリンクを持ち込めるわけではありません。密閉のビニール袋に入ったもので、かつ未開封、購入を証明するレシートが袋内に入っていなければいけません。

なお、乗り継ぎがある場合、現地で購入した免税品が乗り継ぐ国、地域でどのような扱いとなるか事前に確認が必要です。日本(成田空港、羽田空港、関西空港を除く)、ベトナム、マレーシアなどでは、免税品も機内持ち込み制限の対象となり、100mlを超えるものは没収されてしまいます。

飲み物は機内サービスを利用しよう

国際線ではルールの厳しい液体物は必要最小限にして、ドリンクは機内サービスを利用するのが一般的です。機内ではミネラルウォーターやコーヒー、ジュース、ワインなど各種ドリンクが用意されています。LCCなどの一部の航空会社では有料ですが、ドリンクサービスが運賃に含まれているANA、JALでは無料でドリンクが提供され、おかわりも可能です。

飲み物はスーツケースに入れて預けられる?

100mlを超える飲み物を現地まで持っていきたい場合、スーツケースに入れてチェックインカウンターで預ければ問題ありません。ミネラルウォーターなどのドリンクのほか、化粧水、ジャムなどの液体物扱いの日用品、食品類もこの方法で預けられます。スーツケースに入れる際は気圧の変化や衝撃などを考慮して入れ方に注意が必要です。ビニール袋に入れ、さらに衣類などの間に挟むなどしてスーツケースの中でなるべく動かないように工夫しましょう。

さいごに

国際線の機内に自分好みのドリンクを持ち込むことは可能ですが、液体物は100ml以下と規定があるため、あまり現実的ではありません。水分補給や食事と一緒に楽しむ飲み物類は、機内サービスを利用することをおすすめします。現地到着後に日本のミネラルウォーターなどを飲みたい方は、液体漏れしないようスーツケースに入れてチェックインカウンターで預けましょう。

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