
海外旅行の際、「お土産にお酒を持ち込みたいけれど、ルールが複雑でよくわからない…」と悩んでいませんか?
国際線でのアルコールの扱いは、液体物制限、アルコール度数、国や航空会社ごとの免税範囲など、確認すべき点が多くあります。
この記事では、私たち旅行のプロが、国際線での手荷物・預け荷物としてのお酒の持ち込み方について、基本ルールから免税品の特例、トラブルの多い乗り継ぎ時の注意点まで徹底的に解説します。JALやANA、Peachなどの航空会社別ルールや、主要国の規定もご紹介。
この記事を読めば、空港で没収されるといったトラブルを避け、お気に入りのお酒と共に安心して旅を楽しむことができるでしょう。
1. 国際線でお酒の持ち込みは可能? 基本ルールを解説
2. 国や航空会社によるルールの違い
3. 【最重要】乗り継ぎ便がある場合の注意点
4. 国際線でのお酒持ち込みに関するFAQ
5. まとめ
1. 国際線でお酒の持ち込みは可能? 基本ルールを解説
国際線でのお酒の持ち込みは、可能ですが厳しいルールがあります。これらのルールは、航空機の安全運航を確保するため、国際民間航空機関(ICAO)の指示に基づき世界的に定められているものです。
特に液体物には厳格な制限があり、お酒もその対象となります。出発前に基本ルールを理解し、適切に準備することがスムーズな搭乗の鍵となります。
(1) 手荷物として「機内に持ち込む」お酒のルール
機内にお酒を持ち込む場合、航空保安上の理由から「液体物持ち込み制限(100mlルール)」が適用されます。
■ 液体物制限(100mlルール)とアルコール度数
- 容器:100ml(g)を超える容器に入ったお酒は持ち込めません。たとえ中身が少量でも、100mlを超える容器自体がNGです。
- 袋:100ml以下の容器に入れたお酒は、容量1リットル以下(目安:縦横20cm以下)のジッパー付き透明プラスチック袋にまとめて入れる必要があります。この袋はお一人様1つまでです。
- 検査:保安検査場では、この袋を他の手荷物とは別にして検査員に提示します。
- アルコール度数:
- 70%を超えるお酒: 機内持ち込み・預け入れともに禁止されています。
- 24%超~70%以下のお酒: 100mlルールを守った上で、後述する預け荷物と合わせて1人あたり合計5リットルまで持ち込めます。
■ 【特例】国際線免税店で購入した場合
出国手続き後の空港内免税店で購入したお酒は、上記の100mlルールは適用されず、容量にかかわらず機内に持ち込むことが可能です。
ただし、購入したお酒は「STEBs(Security Tamper-Evident Bags)」と呼ばれる不正開封防止用の特別な透明な袋に、レシートと共に封入されている必要があります。この袋は、乗り継ぎを含め、最終目的地に到着するまで絶対に開封してはいけません。(※乗り継ぎの詳細は第3章で解説します)
(2) 預け荷物(スーツケースなど) に入れるお酒のルール
| アルコール度数 | 持ち込み可否 | 制限(1人あたり) |
| 24%以下 | 可能 | 制限なし |
| 24%超~70%以下 | 可能 | 合計5リットルまで |
| 70%超 | 禁止 | 持ち込み・預け入れともに不可 |
預け入れ手荷物(スーツケースなど)に入れる場合、100mlルールは適用されませんが、アルコール度数と総容量に上記の制限があります。ワインやビール、日本酒の多く(度数24%以下)は制限なく預けられており、ウイスキーやブランデーなど(度数24%超~70%以下)は、機内持ち込み分と合わせて合計5リットルまでとなる場合が多いです。
■ 破損を防ぐ梱包のコツ 預け荷物は輸送中に衝撃を受けるため、瓶が割れないよう厳重な梱包が不可欠です。
- 個別に保護: ボトル1本1本をプチプチ(気泡緩衝材)やタオル、衣類で厚めに包みます。
- 袋に入れる: 万が一割れた場合に備え、ビニール袋やジッパー付きの袋で包んだ上で梱包すると安心です。
- 隙間を埋める: スーツケースの中央にボトルを配置し、周囲を衣類などで固定して動かないようにします。
- 専用品: ワイナリーなどで販売されている専用の梱包箱やエアクッションを活用するのも非常に有効です。
2. 国や航空会社によるルールの違い
お酒の国際線への持ち込みは、基本ルール(液体100ml制限・アルコール度数制限)に加えて、国ごとの免税範囲や航空会社の規定が異なるため、事前確認が重要です。
(1) 主要国のアルコール持ち込み免税範囲
免税範囲を超えた場合は、税関で申告し、所定の関税を支払う必要があります。
日本へ帰国する場合
対象:20歳以上の方
免税範囲:合計3本まで(1本あたり760ml換算)
補足:免税範囲を超えても、税関申告と納税をすれば持ち込み可能です。
詳細は税関(Japan Customs)の公式サイトでご確認ください。
アメリカ合衆国へ入国する場合
対象:21歳以上の方
免税範囲:1リットルまで
備考:州によっては、さらに厳しい規制があることがあります。
米国税関・国境警備局(CBP)の最新情報をご確認ください。
EU諸国へ入国する場合
対象:17歳以上の方
免税範囲(例):
・アルコール度数22度超:1リットルまで
・アルコール度数22度以下:2リットルまで
・非発泡性ワイン:4リットルまで
・ビール:16リットルまで
備考:個人使用目的のみ。EU内でも国別の追加ルールがあるため、渡航先の税関情報を確認しましょう。
(2) 航空会社ごとのお酒の取り扱い
航空輸送の基本ルール(アルコール度数24%・70%・5Lの基準)は国際的に共通です。
JAL/ANA など大手航空会社
・基本的に国際ルールに準拠。
・機内持ち込み:液体物の100mlルールが適用。
・預け荷物:アルコール度数制限を守れば問題なく預けられます。
Peach やジェットスターなど LCC
ルール自体は大手と同じですが、次の点に注意が必要です。
荷物の重量・サイズ制限が厳しめ:
手荷物上限(例:合計7kg)にお酒の重さが大きく影響します。
機内での飲酒は禁止:
安全上の理由から、飲めるのは機内で購入したドリンクのみなど、持ち込んだアルコールの機内飲酒は不可の場合があります。
3. 【最重要】乗り継ぎ便がある場合の注意点
国際線の乗り継ぎ(トランジット)は、お酒の持ち込みで最もトラブルが多いポイントです。
■ 乗り継ぎ空港での保安検査に注意!
最初の出発地の免税店でお酒を購入しても、乗り継ぎ空港で再度保安検査を受ける必要があります。
この際、購入したお酒が100mlを超えていると、液体物持ち込み制限に違反すると見なされ、その場で没収されてしまいます。
■ 対策:STEBs(不正開封防止袋)
このトラブルを防ぐため、国際的なルールとして「STEBs(Security Tamper-Evident Bags)」があります。 これは、免税店がレシートと共にお酒を封入する特殊な袋で、一度開封すると痕跡が残る仕組みになっています。
【乗り継ぎの際の正しい行動】
- 購入時に申告: 免税店で「(乗り継ぎ先の空港名)で乗り継ぎがある」と必ず伝えてください。
- STEBsに入れてもらう: 店員がSTEBsに正しく封入してくれたことを確認します。
- 絶対に開封しない: 乗り継ぎ地の保安検査を通過し、最終目的地に到着するまで、絶対にこの袋を開封しないでください。
4. 国際線でのお酒持ち込みに関するFAQ
Q1. 開封済みのお酒は持ち込めますか?
A1. 機内持ち込みは、100ml以下の容器に入れ、透明なジッパー袋に入れるルールを守れば可能です。預け荷物は、アルコール度数70%以下で合計5L以内であれば可能ですが、液漏れしないよう厳重な梱包が必須です。
Q2. 自家製の梅酒などは持ち込めますか?
A2. 市販品と同じルール(アルコール度数、容量制限)が適用されます。ただし、自家製品はアルコール度数や製造元が明記されていないため、税関で申告が必要となったり、詳細な確認を求められたりする可能性があります。品質が変化しやすい「生酒」なども含め、持ち込みは慎重に判断することをおすすめします。
5. まとめ
国際線でお酒を持ち込む際は、手荷物・預け荷物それぞれに異なるルールが適用されます。機内持ち込みは100mlルール、預け荷物はアルコール度数と総容量(24%超70%以下は5Lまで)が基本です。
最も重要なのは、「①乗り継ぎがあるか」「②渡航先の免税範囲はどれくらいか」「③利用する航空会社の規定(特にLCC)」の3点です。出発前に必ず利用する航空会社や渡航先の税関公式サイトで最新の情報を確認し、トラブルなく楽しい空の旅を満喫しましょう。
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