旅行や出張の準備で迷いがちな「機内への持ち込み」。とくに国際線では規制が厳しく、知らずに違反してしまうと、所持品やお土産を没収されてしまうこともあります。
この記事では、国内線・国際線それぞれの液体持ち込み制限ルールをわかりやすく解説するとともに、化粧品やスプレー類をスマートに小分けするテクニック、免税品や出国後に購入したアイテムの扱い方についても紹介します。
さらに、2025年最新の「機内に絶対持ち込めない手荷物リスト9選」も出発前にチェックして、スムーズな空の旅を目指しましょう。
目次
1. 飛行機における液体持ち込み制限の基本ルール
2. 化粧品・スプレー類を機内に持ち込むコツ
3. 【2025年最新】機内に絶対持ち込めない手荷物リスト9
4. よくあるQ&A
5. まとめ:出発前の最終チェックリスト
1. 飛行機における液体持ち込み制限の基本ルール
空の旅で必ず直面する「液体持ち込み制限」。国内線と国際線でルールが大きく異なるため、出発前に必ず確認しましょう。
1-1. 国内線の液体持ち込みルール
国内線の飛行機に液体類を持ち込む際には、国際線ほど厳しい制限はありませんが、いくつかのルールがあります。基本的には1容器あたり500ml(または500g)以下であれば、機内への持ち込みが可能です。
対象となるのは、化粧水、シャンプー、洗顔フォーム、ネイルケア用品、ヘアスプレーなどの液体・ジェル・クリーム状の製品です。なお、スプレー式のエアゾール類(ヘアスプレーや制汗スプレーなど)も500ml以下であれば持ち込み可能です。
国内線では、国際線のような「ジッパー付き透明袋への小分け」や「合計容量100ml以下」などの厳密な規定はありません。ただし、保安検査場では液体類をひとまとめにして提示する必要があるため、取り出しやすいように準備しておくとスムーズです。
1-2. 国際線の液体持ち込みルール(100mlルール/TSAルール)
国際線の機内に液体類を持ち込む際は、国内線よりも厳格なルールが定められています。まず、液体・ジェル・スプレー類は1容器あたり100ml(または100g)以下の容器に詰め替える必要があります。
これらの容器はすべて、容量1L以下・縦横20cm以下の無色透明ジッパー付き袋にまとめて入れる必要があります。袋のサイズには決まりがあるため、市販の「機内持ち込み用液体袋」などを使うのがおすすめです。1人1袋までと決まっており、手荷物検査場では袋を必ず取り出して提示する必要があります。
なお、出国後の免税店で購入した化粧品や飲み物などの液体類については、「封印された状態(STEBsと呼ばれる専用袋に入れられ、開封されていない状態)」であれば機内持ち込みが認められています。このルールを守っていれば、乗り継ぎのある場合でも没収されずに済むことが多いです。
2. 化粧品・スプレー類を機内に持ち込むコツ
2-1. 100ml以下の小分けボトル活用法
国際線に液体類を機内持ち込みする際には、「100ml以下」の制限に対応した小分けボトルの活用が非常に便利です。特に、100円ショップやドラッグストアで手軽に手に入る小分けボトルは、コスパもよく、旅行用に揃えやすいアイテムです。
中にはすでに液体用・クリーム用など用途に応じた形状のボトルがセットになっている商品も多く、化粧水・乳液・クレンジング・洗顔料などを使いやすく小分けできます。
詰め替えの際に注意したいのが、容器に記載された目盛りです。機内に持ち込めるのは1容器あたり100ml(100g)以下までなので、ギリギリまで詰めすぎず、余裕を持たせるのがポイントです。特に気圧変化で膨張・液漏れのリスクがあるため、8〜9割程度の充填にとどめておくと安心です。
こうした小分けボトルを上手に使えば、お気に入りのスキンケア用品を旅行先にも無理なく持ち運べて、現地でもいつも通りのケアができます。荷造りの際は、使いやすさ・容量・密閉性をしっかりチェックしましょう。
2-2. ジッパー付き透明袋の選び方・収納方法
液体物を機内に持ち込む際は、「容量1L以下」「縦横20cm以下」「無色透明で再封可能なジッパー付き袋」が必要です。ドラッグストアや100円ショップなどで簡単に入手できますが、マチ付きで容量が1リットルを超える可能性のある大容量タイプは避けましょう。
袋に詰める際は、容器同士がぶつかって破損しないように、タオルやハンカチ、小物などをクッション代わりに使うのがおすすめです。安全かつスムーズな保安検査のためにも、正しい袋の選び方と収納方法を心がけましょう。
2-3. 免税店・出国後購入品の取り扱い
出国手続き後に免税店などで購入した化粧品や酒類は、「STEBs(Security Tamper-Evident Bag)」と呼ばれる封印された専用バッグに入っていれば、機内持ち込みが認められています。ただし、この封印バッグは搭乗ゲートに到着するまで絶対に開封しないことがルールです。
また、複数の国を乗り継ぐ場合には、それぞれの保安検査場で封印シールが破られていないかどうかを確認されることがあります。シールに傷や破損があると持ち込みを拒否される場合があるため、取り扱いには十分注意しましょう。
2-4. ヘアケア機器・美容家電のポイント
旅行中でも身だしなみを整えたい方にとって、ヘアアイロンやカーラーなどの美容家電は必需品。しかし、機内に持ち込めるかどうかは種類によって異なります。
まず、乾電池式のヘアカーラーやヘアアイロンは、電池を取り外せるタイプであれば機内持ち込み可能です。一方、リチウムイオン電池を内蔵する機器は、バッテリー容量が160Wh以下であることが条件です。購入時の仕様を確認しておきましょう。
ヘアアイロン、ヘアカーラーは基本的に機内持ち込み可能です。ただし、リチウム電池式の場合、電池を取り外した場合のみ機内持ち込みおよび預け入れが可能で、取り外した電池は必ず機内に持ち込みましょう。
3. 【2025年最新】機内に絶対持ち込めない手荷物リスト9
飛行機の安全を守るため、下記9アイテムは機内持ち込み・預け入れいずれも不可、または機内専用NGです。
1. 刃物類(刃渡り6cm超のナイフ、カミソリ替刃、アウトドアナイフなど)
・刃渡り6cm以下の折りたたみナイフでも、航空会社によっては持ち込み不可の場合あり
・一部の航空会社では預け入れも不可となる場合あり
2. ハサミ・カッターナイフ
・刃が露出している事務用ハサミやカッターナイフは機内持ち込み不可
3. 可燃性ガスライター・ガスカートリッジ
・使い捨てタイプのライターは1人1個まで機内持ち込み可
・ガスの詰め替え用カートリッジやキャンプ用ガスボンベは機内・預け入れともに全面禁止
4. 花火・爆竹・導火線付き玩具
・火薬類はすべて、機内持ち込み・預け入れともに禁止
5. 可燃性エアゾールスプレー(殺虫剤・塗料スプレーなど)
・化粧品用のスプレーとは異なり、殺虫剤・塗料・接着剤スプレーなどは持ち込み不可
6. 引火性有機溶剤(シンナー、塗料、接着剤など)
・引火点が低いものは、機内持ち込み・預け入れいずれも不可
7. ドライアイス(固体炭酸ガス)500g超
・2.5kg以下であれば申告のうえ持ち込み可能だが、超過分は機内・預け入れともに不可
8. 単体の大型リチウムイオン電池(160Wh超)
・ノートパソコンやスマートフォンに組み込まれたバッテリーは持ち込み可
・予備のバッテリーは160Wh以下に制限される
9. 催涙スプレー・電気ショック式スタンガン
・自衛用を含め、すべて機内持ち込み・預け入れともに禁止
4. よくあるQ&A
Q1.化粧品のクリームは固形?液体?
A.クリーム状でも「すくい取れるもの」は液体です。100mlルール適用のため小分けにする必要があります。
Q2.水はどうしたら持ち込める?
A.機内検査後に制限エリアの自販機やカフェで購入すればOK。持ち込みボトルは1L袋の対象となります。
Q3.子どものミルクは?
A.医療用、乳幼児用ミルクは量にかかわらず持ち込み可能です。検査場で申し出て検査員の指示に従ってください。
Q4.免税店で買った香水は?
A.封印バッグ(STEBs)に入れた場合、機内持込可能です。封印シールを切らないように注意しましょう。
5. まとめ:出発前の最終チェックリスト
・飛行機に液体物を持ち込む際は、ルールをしっかり確認しておくことが大切です。国内線では500ml以下、国際線では100ml以下に小分けされた容器であれば持ち込み可能です。これらの容器は、容量1L以下・縦横20cm以下の透明ジッパー袋にまとめて入れる必要があります。
・免税店で購入した液体物は、封印された専用バッグ(STEBs)に入った状態で、封印シールを破らずに持ち込むことが条件です。開封すると没収対象になるため注意しましょう。
・出発前には、機内持ち込み禁止品「NGリスト9」も再確認を。保安検査場では、液体類を入れたジッパー袋をすぐに取り出せるように準備しておくとスムーズです。
以上、「飛行機 液体 持ち込み 制限」と「機内NG手荷物リスト9」についてご紹介しました。しっかりと準備を整えて、快適で安心な空の旅をお楽しみください!
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