「上野動物園」だけじゃない！東京の観光スポット「上野公園」の4つの見どころ

みなさんは「上野公園」と聞いて何をイメージするでしょうか。全国的には「上野動物園」で特に有名なのではないかと思いますが、実は園内には「歴史的建造物」や「文化施設」など、至るところに素晴らしい名所の数々があるのです。
今回は「上野公園の4つの見どころ」と題して、上野公園内にあるおもな観光スポットをジャンル別にご紹介していきますので、上野公園の魅力を再発見するきっかけにしてみてください。

上野公園の見どころ1　上野動物園

まず上野公園の見どころを紹介する上で欠かせないのが、「上野動物園」です。上野動物園は上野公園の西側にある都市型動物園で、今から100年以上前の1882年に開園した、日本初にして最も古い動物園でもあります。敷地は大きく丘陵地の「東園」と鵜の池を中心とした「西園」に分かれており、そのなかには約400種3,000点の動物が飼育されています。一般的には「パンダがいる動物園」として有名なのではないかと思いますが、「ジャイアントパンダ舎」以外にも「ゾウの住む森」「クマたちの丘」「小獣館」などたくさんの見どころがあるスポットとなっています。

上野公園の見どころ2　自然風景

上野動物園と並ぶ園内の名スポットとなっているのが「不忍池」（しのばずのいけ）です。不忍池の南側にある「蓮池」は都内随一のハスの名所でとして有名であり、毎年7～8月にかけての時期になると一面にハスの花が咲き乱れる絶景スポットとなっています。
また上野公園は「日本さくら名所100選」にも選ばれている桜の名所でもあります。園内には中通りを中心に約800本の桜の木が植えられており、毎年満開を迎える春の時期にはお花見目的の観光客で賑わいます。

上野公園の見どころ3　歴史的建築物

上野公園には歴史的価値の高い建築物が数多くあり、なかには開園前から残されているものもあります。

上野東照宮

上野東照宮は1627年に徳川家康を祀る目的で創建された、金色に輝く社殿を中心とした神社です。第二次世界大戦や関東大震災で倒壊を免れた「貴重な江戸初期建築」であることから、国の重要文化財に指定されています。

清水観音堂

清水観音堂は1631年に創建された、京都の清水寺を模して造られたお寺です。御本尊には清水寺から寄贈された「千手観音菩薩」が祀られており、そのほか撫でると病気が治るといわれている「びんづる尊者」や、合格祈念大仏といわれている「上野大仏」（パゴダ）がなどあることからパワースポットとしても知られています。

旧東京音楽学校奏楽堂

旧東京音楽学校奏楽堂は明治～昭和にかけての時代に、東京藝術大学音楽学部の前身である「東京音楽学校」の校舎として使われていた建物です。2階の音楽ホールは瀧廉太郎や山田耕筰などの名だたる音楽家が使用しており、建物は「日本最古の洋式音楽ホールを擁する校舎」であることから国の重要文化財の指定を受けています。
（現在はリニューアル工事中のため、中には入れないそうです）

上野公園の見どころ4　文化施設

上野公園には東側エリアを中心に、日本を代表する有名な美術館や博物館が多数置かれています。

東京国立博物館

東京国立博物館は1872年に創設された、日本最古にして最も長い歴史を持つ博物館です。上野公園の北側に広く設けられた敷地内には「本館」「平成館」「東洋館」など6つの展示館があり、そこには88の国宝と634の重要文化財を含めた東洋の国や文化に関する美術作品や歴史資料、考古遺物など約11万6000件が保管・展示されているといいます。また「本館」の裏側には池を中心とした庭園があり、そこには「茶室」や「五重塔」などの歴史的建築物が遺されています。

国立科学博物館

「国立科学博物館」とは、東京都と茨木県つくば市に施設を構える日本で唯一の総合博物館で、その本館が上野公園内にあります。本館の常設展示エリアは大きく、生命の誕生や進化の道のりを紹介する「地球館」と、日本の生き物の進化や日本人の歴史を紹介する「日本館」の2つに分かれており、そのほか特別展や企画展も定期的に開催されています。また屋外には「シロナガスクジラの実物模型」や「D51形蒸気機関車」「ラムダ・ロケット用ランチャー」などが展示されており、博物館でありながら大人も子どもも楽しめるスポットとなっています。