地震の影響は？熊本城の見どころ・楽しみ方をご紹介

熊本城

熊本城は、日本三名城の1つとして知られています。地震の影響で入城はできないものの、観覧区域は拡大され、その威容は今も眺めることができます。今回は、熊本県を代表する観光スポットの1つ、熊本城の楽しみ方や見どころをご紹介します。

熊本城ってどんなところ？

熊本城は日本三名城の1つで、名将加藤清正によって1607年（慶長6年）に築城されました。本丸をはじめ、主要部分は特別史跡に指定されているほか、西南戦争の戦禍を免れた宇土櫓などの建造物は重要文化財に指定されています。城づくりの名人と謳われた加藤清正の手による名城として知られ、特に城の石垣は上部に向かうにつれて急な角度となり、城への侵入者を阻む「武者返し」として有名です。

その威容を一目見ようと国内外から多くの人が訪れ、2008年（平成20年）には222万人を超えて全国の城郭の中でも最多の入場者を記録しました。
春には約600本が咲き誇る桜の名所としても知られています。

地震による影響

2016年（平成28年）4月の地震の影響で今も城内は立ち入り禁止となっており、現在も復興作業が続いています。

熊本城へのアクセス

熊本空港から

空港リムジンバス（熊本空港バス停～交通センター）
所要時間約40分　
※航空機の到着15分後に出発

熊本駅から

市電
熊本駅前電停～熊本城・市役所前電停（所要時間約10分）

バス
熊本駅前バス停～交通センター（所要時間約10分）
※交通センター経由のバスは全て交通センターに停車します。

上熊本駅から

バス
上熊本駅前～交通センター（所要時間約13分）

レンタカー

熊本ICから
国道57号線を熊本市街地方面へ車で約30分

益城・熊本空港ICから
県道36号線（第二空港線）を熊本市街地方面へ車で約25分

植木ICから
国道3号線を熊本市街地方面へ車で約40分
※熊本ICから市街地までは約30分

熊本城の見どころ

見事な天守閣

熊本城の天守閣は、1960年（昭和35年）に再建されたものですが、創建当時の外観を忠実に復元しているといわれており、四面に配した千鳥破風と最上階の南北に作られた唐破風が特徴です。
大天守の部屋は「御鉄砲御間」や「御具足之御間」、「御矢之御間」などと名づけられ、武具などが納められていたといいます。小天守の石垣の上には敵の侵入を防ぐ鉄串「忍び返し」が設置され、実戦に備えた城であることがうかがえます。2016年（平成28年）4月の熊本地震では大天守の瓦が落下し、小天守石垣が崩落するなどの被害を受けました。

地震の影響を受け、現在、熊本城の城内は立ち入り禁止区域となっていますが、二の丸広場や加藤神社の周辺から天守閣や櫓など外観を見ることができます。また、熊本市役所の14階は展望フロアとして自由に利用でき、天守閣や本丸御殿、一本の石組みで支えられている飯田丸五階櫓を鉄骨で補強し、倒壊を防いでいるさまを見ることができます。
熊本市役所14階展望フロアの入場時間は、月～金曜8：00～22：00（18：00時以降は南側エレベーターのみ）、土日祝日9：00～22：00（南側エレベーターのみ）です。12月29日～1月3日は閉庁のため利用できません。
2017年（平成29年）10月には、二の丸広場から元太鼓櫓・西大手門付近と、不開門から北十八間櫓下遊歩道付近の観覧区域が拡大されています。

充実したイベント

熊本城では年間を通して、さまざまなイベントが開催されています。大晦日から1月1日にかけては新春獅子舞や太鼓演奏などが披露され、元旦には伝統的な素焼きの杯「かわらけ」の無料配布も行なわれます。
「お城まつり」は3月下旬と10月に熊本城二の丸広場で開催され、周辺の城下町もお祭りムードで賑わいます。8月には、桜の馬場「城彩苑」で演舞を披露している「おもてなし武将隊」の夕涼みツアーが行なわれます。8月の毎週土日祝日とお盆の時期に17：00から開催され、加藤清正や島津義弘に扮した面々がわかりやすく熊本城について解説してくれます。

周辺にある桜の馬場城彩苑もおすすめ！

熊本城の桜の馬場にある「城彩苑」は、熊本の歴史や食文化を体験できる観光施設です。「桜の小路」には熊本県下のグルメや特産品を取りそろえた23店舗が軒を連ね、歴史文化体験施設「湧々座」では、江戸時代の熊本城を完全再現したコンピューターグラフィックによる映像シアターやお芝居などで分かりやすく熊本の歴史を学ぶことができます。石垣積み体験もでき、侍や町娘などの衣装を着てなりきり体験も楽しめます。