ペットを飼っている方は、ペットを連れての旅行について考えてみたことがあるかもしれません。また、引越しなどの理由でペットを飛行機に乗せる必要があるケースも考えられます。しかし、ペットを飛行機に乗せる際には条件があります。今回はその条件、注意事項、降機後の流れをまとめました。
ペットは条件によっては乗せることが可能!
犬、猫などのペット、小鳥、うさぎ、ハムスターなどの小動物のペットは、ケージに入れ、荷物カウンターに預ければ、飛行機の貨物室に予約なしで乗せることができます。ただし搭乗者と一緒に客室に乗ることはできません。
犬は1年以内に狂犬病予防注射ならびに混合ワクチンの接種、猫は混合ワクチンの接種を受けている必要があります。
また、カブトムシなどの全ての昆虫類、カメなどのペットはほかの搭乗者の迷惑になることがないよう小型の容器に入れ、逃げ出したり水漏れしたりすることがない状態であれば、機内に持ち込むことができます。
JAL・ANA以外の一般航空会社では、下記の航空会社であればペットを預けられます。
・スカイマーク
・スターフライヤー
・ソラシドエア
・エアドゥ
スカイマークのペット預かりについては次の記事も参考にしてください
機内で一緒に過ごせる?スカイマークのペット預かりについて
LCC各社は乗せることができない
ジェットスターやピーチ・アビエーションなどのLCCでは通常、ペットを預けることができません。また、カブトムシを含む全ての昆虫類、カメなどもペット同様に預けたり機内へ持ち込んだりすることができません。
乗せる際の注意点
JAL・ANAなどの一般航空会社では同意書を提出する必要があります。また、ペットの種類によっては飛行機に乗せることができないため要注意です。
同意書を提出する必要あり
ペットを飛行機に乗せる場合、ペット輸送に関する同意書を航空会社のWebサイトからプリントアウトし、記入して提出する必要があります。
ペットを預ける際は出発空港で同意書の確認が必要になるので、搭乗便の出発時刻30分前までに荷物カウンターに提出しましょう。
乗せることができない犬種あり
ANAでは毎年5月1日~10月31日の期間には、ブルドックやパグなどの短頭犬種は飛行機に預けることができません。また、JALでは時期にかかわらずフレンチ・ブルドッグやブルドッグを預けることはできないと定められています。航空会社によって預けられない期間や犬種などの具体的な条件が変わってくるため、搭乗する航空会社のペット預かりサービスの概要について確認しておきましょう。
犬は暗さや温度・湿度・気圧の変化、音・揺れ・匂いなどの影響を受けやすく、特に短頭犬種は、航空機における輸送環境の影響をより受けやすいため、ペットの安全な輸送の観点から、預けることができない時期が設定されている場合があります。短頭犬種の具体的な例としては、以下が挙げられます。
・ブルドッグ
・フレンチ・ブルドッグ
・ボクサー
・シーズー
・ボストン・テリア
・キングチャールズ・スパニエル
・チベタン・スパニエル
・ブリュッセル・グリフォン
・チャウチャウ
・パグ
・チン
・ペキニーズ
重量制限あり
ペットを預ける際には重量制限があります。1匹あたりケージの重量を含めて32kg以下である必要があります。
食事や水は?
ペットを預けた後は、ペットに食事を与えることができないので、あらかじめ食事を与えておくと良いでしょう。航空会社によってはケージに給水器を設置することができます。
ケージは?
ケージは鍵がかかるもので、硬いプラスチックや金属など、強度のある素材で作られ、頑丈で屋根が付いた航空輸送に耐えうるケージである必要があります。また、原則として1ケージあたりペットが1匹ずつ、小鳥などは1ケージにつき1種類2羽程度である必要があります。籐製、木製、布製等のケージは通常不可であり、また通気性が悪くなり危険なため、夏季期間中はペットケージを二重にしたり、ペットケージにカバーを取り付けた状態の場合は預けることができません。
ペットケージの規格は次の通りである必要があります。
・車輪付きの場合は取り外しが可能なもの、もしくは車輪が固定できるケージ
・側面に換気用の窓が備わっているなど、通気性のあるケージ
・ペットがケージの中で立つ、寝そべる、回転できるなど、十分に動くことができるスペースがあるケージ
手持ちのものが規格に合わないケージだったとしても、空港内では無料でケージを借りることができます。大きいサイズは予約をする必要があります。
降機後の流れは?
降機後はベルトコンベアーで流れてくるわけではなく、係員がペットを運び、直接手渡しで搭乗者のもとへペットを返却するので、ペットを預けた搭乗者は到着後に到着ロビーの係員まで申し出る必要があります。
ペット専用のホテルに泊まらせてあげるのも1つの方法
旅行の場合は無理に飛行機にペットを乗せず、ペット専用のホテルや知人の家にペットを預けるのも1つの方法です。ペットを飛行機に乗せるか、預けるかを考慮した上で今回紹介したサービスを利用すると良いでしょう。
まとめ
一般航空会社では、犬、猫、小鳥、うさぎ、ハムスターなどの小動物は、ケージに入れ、荷物カウンターに預けることで予約なしで飛行機の貨物室に乗せることができます。通常、搭乗便の出発30分前に、あらかじめ利用する航空会社のWebサイトからプリントアウトし記入した、ペット輸送に関する同意書を提出する必要があります。
ケージの種類、時期、犬種、重量制限など様々な条件があるため、あらかじめ細かに確認しておく必要があります。ペットを飛行機に乗せる際の条件をしっかりと調べて、ペットと一緒に楽しい旅行をしましょう!
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知っておくと安心!荷物の持ち込みの条件まとめ
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